「Gemini」は「ChatGPT」を超えたのか? ITライター視点で比較 “指示通り仕事を完遂するAI”に求めるもの(1/4 ページ)
11月、AI業界の勢力図が大きく動いた。米OpenAIは12日、待望の新モデル「GPT-5.1」をリリース。その洗練された対話能力は、AIチャットbotとしてのChatGPTの優位性を再確認させるものだった。しかしそのわずか6日後の18日、米Googleが「Gemini 3」を発表すると空気が一変。各種ベンチマークにおいて、Gemini 3がGPT-5.1を上回る結果を見せたのだ。
ベンチマークの結果だけではない。新モデルのお披露目に合わせて、Googleのサンダー・ピチャイCEOが、Geminiの月間アクティブユーザー数が約6億5000万人であることを発表。これは7月から40%以上の増加であり、Googleが急速にライバルとの差を縮めつつあることが明らかになった。
「Gemini」対「ChatGPT」、覇権争いの行方は?
こうした事態を受け、OpenAIのサム・アルトマンCEOが12月1日、社内に「コードレッド(非常事態宣言)」を発動したと報じられている。具体的には、広告や新規機能の開発を一時凍結し、主力プロダクトであるChatGPTの応答速度や信頼性などの改善を最優先にする方針を決めたという。
果たしてGeminiは、本当にChatGPTの性能を超えたのだろうか? それを判断するのは非常に難しい。汎用性の高いAIモデルは、用途によって得手・不得手があり、「こちらのモデルの方が優秀」などと一概には言い切れないからだ。
そこでこの記事では、筆者がITライターとしての視点から、GeminiがChatGPTよりも「使える」のかどうかを考えてみたい。この前提を置いた場合、筆者の結論は明確だ。その結論とは「GeminiはChatGPTを超えた」だ。
ただそれは、チャットがより人間らしくなったからではない。ITライターという立場で、AIチャットbotに求めるものを「おしゃべりなパートナー」ではなく「指示通り仕事を完遂する職人」だとした場合に、Gemini 3に軍配が上がると考えた。理由を「読む力」と「考える力」の2つの実務的能力で整理してみたい。
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