スマートフォンゲームなどを手掛けるKLab(東京都港区)は12月23日、AI音楽専門レーベル 「KLab AI Entertainment」を立ち上げたと発表した。その第一弾として、AIアーティスト「紗奈 | SANA」がデビュー。公式YouTubeチャンネルを開設し、楽曲とミュージックビデオを発表。Apple Musicなど主要音楽プラットフォームでの配信も始めた。
KLabは、米国でAI生成楽曲がビルボードチャートで1位を獲得するなどの例を挙げ、AI音楽が急速にユーザーの支持を得ていると説明。一方、日本ではAI音楽がチャートインする事例は見られず、日米格差が開いてるとも指摘する。そんな状況で、同社は「AI音楽の時代がやってくる」と予想している。
「大手レコード会社が音楽生成AI大手のSUNOを訴えるなど、音楽業界の一部にはAI音楽を排除する傾向が有り、その『テクノロジーのジレンマ』こそが、KLabにとって、音楽ビジネス参入のチャンスであると捉えている。ゲーム産業はまさにテクノロジー×エンターテインメントの総合力を試される業界だが、これからの音楽産業においても、AI技術力が重要なファクターになると考えている」(KLab)
KLabでは、AIが作成した楽曲を歌い・演奏し・踊る、AIが作成したアバターを「AIアーティスト」と呼称。YouTubeなどの音楽配信に加え、ライブやイベント、ファンクラブ運営、アーティストグッズの販売などのビジネスモデルを展開する。なおAI音楽事業のプロデューサーは、KLabの代表取締役CEOである真田哲弥氏が務めている。
KLabでは5月、希望退職者100人を募集。結果、47人が名乗り上げ、人員整理を行っていた。11月に発表した2025年12月期第3四半期決算(1月1日〜9月30日)は、売上高49億3300万円(前年同期比18.6%減)、営業利益は8億6000万円の赤字、純利益は39億7400万円の赤字だった。
一方で12月には、UAEの王族など投資家が出資する投資会社・ULTIMATE CLASSIC INVESTMENTなどから約51億円の資金調達も発表。そのうち5億円を新規事業開発に充てるとしていた。
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