Boston Dynamicsの人型ロボット「Atlas」商用化 自動車工場などに導入へ
ロボット開発企業の米Boston Dynamicsは1月5日(現地時間)、同社が開発してきた人型ロボット「Atlas」を商用化すると発表した。米国ボストンにある工場で生産を開始。同社の親会社である韓国Hyundai Motor Groupと、同日に提携を発表した米Google DeepMindに2026年中に導入する。27年には販売先を拡大する予定だ。
Atlasは、Boston Dynamicsが長年研究開発を進めてきた人型ロボット。商用化される最新世代は完全電動で動き、自律動作と遠隔操作どちらにも対応する。56自由度を持ち、最大50kgの荷物を持ち上げられるほか、バッテリーの自動交換機能なども備える。また、部品に自動車製造のサプライチェーンとの互換性を持たせ、量産性を高めた。
商用化に際し、Atlasを制御するAIの訓練により、自動車業界をはじめとしたさまざまな産業用タスクへの対応を目指す。1台のAtlasが新たなタスクを学習すると、その他のAtlasも該当する動作を学べる仕組みという。加えて、Boston Dynamicsのソフトウェアを通じ、管理システムであるMES(Manufacturing Execution System:製造管理システム)やWMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)などとも連携できる。
なお、Boston Dynamicsは5日、Google DeepMindと提携し、同社が開発するロボット制御向けのAIモデル「Gemini Robotics」をAtlasに適用すると発表。併せて、Hyundai Motor Group傘下の自動車部品メーカーHyundai Mobisとも協力し、Atlasのアクチュエーターを開発・生産すると発表した。
Hyundai Motor Groupは、自社の製造工場にBoston Dynamics製のロボット数万台を導入する準備を進めている。28年以降には、部品を生産の手順に従って並べる工程などにAtlasを導入。30年までに部品の組み立てなどでの活用を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
京都府庁、職員7000人の事務効率化で「Copilotだけに頼らない」と決めた理由
-
2
AIで「月○○時間削減」それ本当? 浮いた時間はどこに消えたのか
-
3
「AIデータセンター」どこに作る? 工場跡地、廃校、洋上、宇宙――ユニークな立地戦略の狙いは
-
4
熊本地震「避難状況マップ」秘話 2日で開発も「こんなの使えない」と突き返され……
-
5
三菱電機が描く工作機械×AIの未来、人手不足や技能伝承の「切り札」となるか
-
6
AI活用が進むほど、物理シミュレーションの重要性は高まる
-
7
Anthropic、独自の“創薬活動”に着手 社員1人のバイオ企業を買収、小児難病の治療薬研究を進める
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
FDEは「スーパーマンと思われがちだが……」 脱・人月モデルで期待大、AI時代の“花形職種”の実像は?
-
10
「AI開発、“外注”しても大丈夫?」──丸投げで失敗するケースも 絶対に「手放してはいけないもの」とは
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR