英国のケンドール科学・革新・技術相は1月13日、AIに対応するために著作権規則を抜本的に見直す計画について、政府が「リセット」を目指していると述べた。クリエイターを保護しつつ、AIの経済面での潜在力を引き出すのが狙いと強調した。
映像やデザインなどのクリエイティブ業界は、AIがデータを学習してコンテンツを生成する際に、元となるデータの制作者に補償が行われないという法的・倫理的問題に直面している。
英政府は当初、著作権法を緩和し、開発者は合法的にアクセス可能なあらゆる素材でAIモデルを学習できるようにするとともに、クリエイター側にオプトアウト(利用の拒否)の手続きを課す方針だった。
しかしケンドール氏は議会委員会でこうした進め方は誤りだったと認め、3月に公表予定の政府の見直し報告書で大幅な軌道修正が行われるとの見通しを示した。その上で、クリエイティブ産業にとって作品に対する報酬と作品の管理は極めて重要だと強調した。
ケンドール氏に同席したナンディ文化・メディア・スポーツ相もオプトアウト方式から取り掛かったのは失敗だったと述べた。
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