米OpenAIは2月2日(現地時間)、コーディングエージェント「Codex」のmacOS向けデスクトップアプリ「Codex app for macOS」の提供を開始した。複数のAIエージェントを並列で稼働させ、複雑な開発タスクや長期的なプロジェクトを統合的に制御するための専用デスクトップ環境として設計されている。既存のIDE(統合開発環境)やターミナルベースのツールでは管理が難しかった複数エージェントの指揮監督を、GUIベースで補完することを狙うとしている。
Codexは、もともとコード生成に特化したAIモデルとして提供されていたが、昨年4月にエージェントプラットフォームとして大幅に刷新された。現在はCLIやVS Code向け拡張機能、クラウド環境を通じて利用可能で、昨年12月には最新モデル「GPT-5.2-Codex」がリリースされた。iOSアプリも公開されており、macOS版はこれら既存のコンポーネントとセッション履歴や設定を共有しながら、デスクトップ上での操作性と可視性を高める役割を担う。
macOS版の特徴の1つが、プロジェクト単位でスレッドを管理するマルチタスク設計だ。複数のエージェントが個別にタスクを遂行する様子をリアルタイムで俯瞰し、提示されたコード差分に対して修正指示を出したり、必要に応じて手動で編集したりできる。gitのworktree機能をサポートしており、同一リポジトリ内での作業競合を避けつつ、並列開発を進められる点も技術的な特徴としている。
また、FigmaやLinear、Vercelなどの外部ツールと連携するワークフローを自動化するためのスキル作成機能や、定期的なバグトリアージなどをバックグラウンドで実行するオートメーション機能も統合された。これらの連携は、Codexのエージェント機能を拡張する形で設定、管理することを想定している。
OpenAIによると、GPT-5.2-Codexのリリース以降、Codex全体の利用量は倍増しており、直近1カ月間で100万人以上の開発者がCodexを利用したという。
Codex app for macOSは、ChatGPTの有料プラン(Plus、Pro、Business、Edu)の契約者が利用可能で、OpenAIのWebサイトからダウンロードできる。アプリ自体の使用料はサブスクリプション料金に含まれるが、利用量に応じて追加クレジットを購入できる仕組みを採用する。将来的にはWindows版の提供も予定しているという。
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