AIが長時間タスクをこなす性能、想定を超えるスピードで成長 MythosとGPT-5.5がブレークスルーか
AIエージェントが自律的にタスクを処理できる時間が、研究機関の予想を上回る速さで伸びている。複数の第三者機関による最新の評価では、米Anthropicの「Claude Mythos Preview」(以下、Mythos)や米OpenAIの「GPT-5.5」といった最新モデルが既存モデルの性能を大きく上回り、既存の評価環境が測定限界に達しつつあることが明らかになった。
米国の非営利研究機関METRは5月8日(現地時間、以下同)、Mythosの評価結果を公開し、同モデルが50%の確率で完遂できるソフトウェアエンジニアリング、機械学習、サイバーセキュリティに関するタスクの長さ(50%タイムホライズン)を「16時間以上」と算出した。METRは現行の測定に使用しているタスク群では、16時間を超える測定が信頼性に欠けると指摘し、同モデルの能力の上限を正確に評価できていないとした。
英国の政府機関AI Security Institute(AISI)は2月、AIモデルが80%の確率で完遂できるサイバーセキュリティ関連タスクの長さ(80%タイムホライズン)が2024年後半以降「4.7カ月ごとに倍増」していると推定。これは25年11月時点の試算「8カ月ごと」から大幅に加速している。
しかし、その後公開されたMythosとGPT-5.5はこの推定値をさらに上回った。AISIはこの成長スピードが新たなトレンドになるのか、これらのモデルが特殊なのかは不明だとしている。
METRとAISIは、AIの性能が想定を上回る速さで向上している状況を受けて、より高性能なモデルを評価できる手法を開発中だとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
OpenAI「Codex」1500万ユーザー突破 利用制限リセット「/fastでどうぞ」
-
2
Google、「Gemini」開発遅延で焦りか 共同創業者ブリン氏が“全力投球”促す
-
3
中国DeepSeek、API料金を「最大12倍」に値上げ ピーク時価格も導入 8月17日から
-
4
[Python]Polars公式が「全部書き換えるな」と言う理由 pandasからの移行、3戦略
-
5
「Sakana Fugu」が無料で試せるように チャットAIをアップデート、Sakana AI
-
6
OpenAIが明かす、ユーザーはChatGPTを「こう使っている」
-
7
メルカリが明かす「Claude Code全社展開」「シャドーAI対策」を支える仕組み
-
8
Anthropic、「Claude」で生成したテキストに“見えない透かし” 日本を含むグローバルに適用へ
-
9
AIが数学の未解決問題「リーマン予想」で新発見 当初苦戦も「諦めないで」との励まし受け Anthropic「AIも自身を過小評価か」
-
10
「AI生成コンテンツ、実は嫌いではない」 だが「客の半分が去る」本当の理由
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR