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コラム
» 2004年01月22日 09時07分 公開

「悪役」×「家電」×「サウンド」International Feel(1/2 ページ)

世界のニュースソースからITmediaに集まってきた記事の中からトピックをピックアップしてみた。今回は、「悪役」SCO、「IT対家電」CES、「牛対策」RFID、「音楽」Macworldを取り上げる。

[松尾公也,ITmedia]

 この連載は、ITmediaにブランドチェンジして、ますます豊富になった海外ソースのトピックをできるだけコンパクトにまとめてみよう、というもの。まずは、気になる動きをみせている「ヒール」、SCOをめぐる話題から始めてみよう。

SCO vs. その他のほとんど

 IBM、Red Hatとの訴訟ばかりか、GPL、リーナス・トーバルズ氏への非難、そしてLinux税の中小企業への拡大と、オープンソース陣営にとってはMicrosoftですらすっかり影が薄くなるほどの「悪役」に成長してしまったSCOだが、今度は日本の大部分を敵に回すことになったようだ。ダール・マクブライドCEOが来日した昨年夏の時点で日本企業数社と話し合いを持っていたようだが、今回も関西弁を操るというマクブライド氏が直接「布教」に来るのかどうか。

 自社のLinux顧客を保護するため、Linuxシステムを販売している各社は免責保証に乗り出している。Novell/SUSEHewlett-PackardRed Hatが免責保証を発表し、Open Source Development Labs(OSDL)もLinuxユーザーの弁護費用に充てるための基金を創設した。これまで傍観していたIntelも協力を申し出ている。ただ、IBMだけは「SCOの主張自体、根拠のないものなので、免責保護は不要」との立場を崩していない。同社はLinuxWorldの初日、公の場でその姿勢を明確にした

 ノベル株式会社の立ち上げに関わった人物としては皮肉なことだが、マクブライド氏がとった次の行動は、Novellを提訴することだった。LinuxWorld会期中を狙うというあざといタイミングで、SUSEを獲得し正式にLinux陣営となったNovellを名誉棄損で訴えたのである。

IT系 vs. 家電系:2004 International CES

 ITmediaのスタートとほぼ同時に開会した「2004 International CES」は、ITベンダー vs. 家電メーカーという構図がますます鮮明となった。松下は170Mbpsの電灯線ネットワークをぶち上げる一方で、PCメーカーの家電進出を牽制。ソニーは音楽サービスConnectとHi-MDを発表して、iTunes Music StoreとiPodを成功させたAppleに対抗心を燃やす。

 家電市場への進出を目論むHewlett-Packardは"HP Blue"でiPod陣営に加わり、Intelは家電事業部を設置しテレビ用チップにも進出。そしてMicrosoftはTVとPCをシームレスに結合するMedia Center Extenderをビル・ゲイツ氏の基調講演で発表し、Media Center PCを使った「お茶の間征服の野望」実現にまい進している。

 日本のお家芸である家電分野とPCとのコンバージェンスで生き残るのは果たしてどこになるのか、というシリアスな問題はさておき、CESのお楽しみの一つは、展示の中に「次に来るも/の」を見つけ出すことだ。無名ながらユニークな製品もある。

RFIDとFIFA

 カナダには、キャトル・×××ションというプログラムがある。といっても地球外生命体に内臓と血が抜き取られた牛や羊の話ではなく、Canadian Cattle Identification Programという、無線ICタグ、すなわちRFID[IT用語辞典]を使った家畜管理システムのことだ。

 吉野家をはじめとする牛肉関連企業に大打撃を与えている北米のBSE(狂牛病)問題が、RFID技術に「重要度:緊急」の大量導入をもたらすかもしれない。記事ではコストの問題があると言っているが、野菜ですらRFIDをつけてしまおうというのだから、ここはぜひがんばって北米牛を復活させてもらいたいところ。

 米国でRFIDのカンファレンスが開催されたこともあり、1月中旬はRFID関連記事が花盛りだったのだ。MicrosoftIntel、SunがそれぞれRFIDを自陣に取り込もうとやっきになっており、最初はWal-Martだけだったが、他の小売り大手の賛同も得られ始めている

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