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» 2008年05月26日 11時34分 UPDATE

Microsoftにささげる打倒Googleの戦略案

MicrosoftがGoogleから検索でシェアを奪うためのアイデアを考えてみた。これまでMicrosoftが出してきたアイデアよりひどい提案は出しようがないが。

[Joe Wilcox,eWEEK]
eWEEK

 今日(5月23日)はカジュアルフライデー。ちょっとリラックスしてMicrosoftがGoogleから検索でシェアを奪うためのアイデアを考えてみようと思う。

 米Microsoftは検索でシェアを伸ばそうと躍起になり、クレイジーな戦略を打ち出してきた。

 米国では連休を控えてニュースがあまりないので、きょうはMicrosoftに検討してもらうべく、打倒Googleのアイデアを提案したい。もちろん、Microsoftが打倒Googleのためこれまでに出してきたアイデアよりひどい提案は出しようがない。前置きはこれくらいにして、MicrosoftがGoogleに対抗して検索でシェアを伸ばすため、以下の5戦略を謹んで提案する。なお、重要な順に並べたわけではない。

1.Live Searchを使ってくれたユーザーに現金を払う

 小手先のキャッシュバックなどでなく、検索にリアルマネーを払うのだ。検索1回ごとにMicrosoftが5セント払うというのはどうだろう。米comScoreによると、MSN/Windows Liveの4月の検索件数は9億6400万回で、3月の10億回より減った。検索1回当たり5セント払う戦略でMSN/Windows Liveの検索が月間30億回に増えたとして、掛かる費用は1億5000万ドル、管理運営コストを入れても1億6000万ドルだ。

 Microsoftが当初提示していたYahoo!買収額446億ドルで計算すると、MicrosoftはYahoo!買収のため費やすつもりだった額に到達するまで約23年間、月額1億6000万ドルを払い続けられる。理論的にはそのずっと早くGoogleに追い付けるはずだ。実際には50億ドルも費やせば、Microsoftは1年半で十分な検索を集めてGoogleとの差を縮められるかもしれない。検索1回当たり10セントならもっと早まるだろう。

2.Googleでセレブと政治家の悪口を言う

 米国務長官のコンドリーザ・ライス氏はGoogle巡礼を済ませた。Googleと仲間になるのはクールなことなのだ。しかしもし、ライス国務長官の名をGoogleで検索して中傷の言葉が出てきたらどうだろう(ジェンダーや人種絡みの悪口は提案しない)。そう、MicrosoftはGoogle検索結果を操作して(以前もやったことがある)、不快な検索用語を買い占めればいいのだ。

 中傷された政治家は、その検索結果を見てちょっとだけGoogleに冷たくなるかもしれない。一方、MicrosoftはLive Searchに称賛の言葉をちりばめればいい。

 「パリス・ヒルトン」などの人気検索用語には、この反対の戦略がうまくいくだろう。Googleでコンテキスト検索すると、教会の礼拝者を映したビデオが出てくる。セレブのセックステープを見たいユーザーが、キリストの血について歌う聖歌隊など見たいと思うはずがない。

3.カール・アイカーン氏を雇って委任状争奪戦を仕掛ける

 億万長者実業家のアイカーン氏は、株主を取締役会と対立させるプロだ。Yahoo!を標的にしているのなら、Googleを狙わない理由があるだろうか。現在の経営陣がGoogleを地に落としたと論じればいい。12月26日のGoogle株は1株710ドル以上で取引されていた。この原稿を執筆している時点でGoogle株は8.53ドル安い540.93ドル足らず。何だって、わずか540ドルだと! カールは数十億ドルもの株主の価値が失われたと言って激怒すればいい。

 そしてこの億万長者実業家がMicrosoftのインサイダー連中とともに、Google取締役になることを提案する。そうすれば戦略に影響力を振るって企業秘密も入手できる。確かにリスクもある。例えば米証券取引委員会(SEC)の規定を20以上破ることになるかもしれない、などなど。絶望的なときは絶望的なやり方が必要だ。Googleで名前を検索すると「極悪人」のキーワードが出てくるような政治家や裁判官が、SECのつまらない規定を幾つか破ったからといってMicrosoftのスティーブ・バルマーCEOを刑務所に送ることはないだろう。

4.Google.comのドメインを乗っ取る

 ほかの戦略がすべて失敗したとしても、これは絶対確実だ。Google.comのドメインは2011年9月で期限が切れる。MicrosoftはGoogleのドメイン管理責任者にわいろを渡してWHOIS情報を個人用の設定にさせ、Google.comの更新を怠らせるのだ。そしてSnapNamesなどのサービスを使ってGoogle.comを手に入れ、トラフィックをLive.comにリダイレクトすればいい。

 ここでもリスクはある。計画を実行するのは難しいだろう。しかしこれならMicrosoftは即座に検索の首位に躍り出る。時間がかかる手だが、見返りは大きい。

5.過去に戻って問題を是正する

 Microsoft ResearchはWorldWide Telescopeよりも役に立つものを開発すべきだ。過去をのぞける望遠鏡はどうだろう。それよりもいいのはタイムマシンだ。ロバート・スコーブル氏も涙を流して喜ぶだろう。女ターミネーターを過去に送ってGoogle共同創業者のどちらか、または両方と交際させるのだ。彼女のおかげで2人にとって数学よりももっと大事なことができ、Googleは生まれない。

 確かにタイムパラドックスとパラレルワールドの問題はあるかもしれない。しかしGoogleをGoogle八分にして存在を消すのは間違いなく危険を冒すだけの価値がある。

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