謎の4Gバイト版iPod nanoについて、AppleInsiderは最も信頼に足る根拠を挙げている。自尊心だ。
それと、音楽は一切Microsoft Zuneに譲らないとするAppleの意思だ。
この2日間、第4世代の4Gバイト版iPod nanoが米国外で出回っているといううわさが飛び交った。Engadgetは9月17日、4G、8G、16Gバイトの第4世代nanoを販売しているドイツの小売りサイトにリンクを張っている。8Gと16Gモデルの価格はオランダのApple Storeと同じ139ユーロと189ユーロ。謎の4Gバイトモデルは109ユーロで売られている。
複数のニュースサイトやブログが伝えたところによると、4Gバイトモデルは一部の米国外市場向けに製造している、というのがAppleの公式コメントだ。何だって? それでは全然納得がいかない。Appleは先週、新しい4GバイトのiPod nanoなど発表しなかったのだから。
それよりもつじつまが合うのは、そしてわたしの見方はAppleInsiderと一致するのだが、直前になって製品の変更があったという見方だ。変更があったとすれば、なぜ8Gバイトのnanoが出荷されたのに16Gバイトモデルは遅れているのかも説明がつく。Appleのオンラインストアによれば、16Gバイトモデルは2〜4営業日以内に出荷予定とのことだが、Amazonでは9〜10日後の出荷となっている。
それではなぜ、Appleは4Gバイトのnanoをやめたのだろう。製造を始めていたというのに? 9月8日遅く、AppleがiPodの発表を行う18時間ほど前に、MicrosoftはZuneの新モデル発売を認め価格も明らかにした。MicrosoftはZune新モデルの正式発表を9月16日まで待つ計画だったが、一部の小売業者がZune新モデルの宣伝や販売を行った。
このリークのせいでMicrosoftは、Appleと比較して「同じ値段で容量2倍」と自慢するチャンスを逸したかもしれない。Microsoftは16GバイトのZuneを199ドルで売り出したが、Appleはうわさされるような直前の変更を行う前に、8Gバイトのnanoにこの値段を付けていたと推定される。
Appleのスティーブ・ジョブズCEOは「容量問題などで自らが話題に上ることを許すような人物ではない」とAppleInsiderは指摘し、「もし業界のうわさが真実なら、そしてこれを裏付ける証拠もあるとAppleInsiderは信じているのだが、Appleはうわさされるような直前の変更によって、体面を保ったのかもしれない」と述べている。
わたしもまったく同じ見方だ。謎のnanoを説明する理由として、これが最もつじつまが合う。
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“シェイクでシャッフル”な最薄iPod nanoほか、iPodファミリーが全ラインアップ改定Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
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