オフィスの省エネ対策に――「人がいる、いない」で電源オンオフ、ナナオの液晶ディスプレイ仕事耕具

ナナオから離席と着席を感知し、自動的に電源オン/オフを行う液晶ディスプレイが登場。コスト削減、作業効率向上が実現するという。

» 2009年04月21日 17時18分 公開
[塙恵子,Business Media 誠]

 オフィスの省エネを徹底的に行いたい――。経費削減が叫ばれていても、社員1人1人が省エネを意識するのはなかなか難しい。

 ナナオが4月21日に発表した、20型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan EV2023W-H」(以下、EV2023W-H)と23型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan EV2303W-T」(以下、EV2303W-T)は、人感センサー「EcoView Sense」を搭載するという。

photophoto 左からEV2023W-H、EV2303W-T。動きの少ないユーザーの誤認識防止のため、電源オフ前には警告がでる。初期設定ではセンサーはオンとなっているが、センサーをオフにする設定も可能

 EcoView Senseは、ユーザーの離席をモニター前面に搭載した赤外線センサーが感知し自動的に電源がオフになり、ユーザーが席に戻ると、自動的にパワーセーブから復帰するというもので、ユーザーが操作することなく、確実にコスト削減が実現するのだ。

 「120センチ(90センチ設定も可)の距離を超えたと判断する『距離判定』、人物のゆらぎの範囲を超えたことを判断する『ゆらぎ判定』、45秒間動きがないと判断する『静物判定』という独自のアルゴリズムを使って、離席と着席を正確に検知する」(ナナオ)という。

 また、周囲の明るさに応じて画面輝度を自動調整する「Auto EcoView(オートエコビュー)」機能を備え、確実に消費電力を抑制するほか、目への負担が軽減され、疲れ目による作業効率低下を緩和する。

Wordなど縦長のオフィス文書も楽に読める モニターの縦回転も可能に

photo EV2023Wは縦回転も可能

 作業しやすいようにモニターの位置を調整できるスタンドも特徴だ。EV2023Wには、最大225ミリの昇降可能なスタンド「FlexStand(フレックススタンド)」を備えた。上30度のチルト、左右で各172度のスイベル、右回り90度の縦回転に対応する。縦回転やスイベルが可能なことで、縦に長い文書やWebサイトの画面切り替え、スクロールの手間も省ける。


photophoto EV2023Wは225ミリの調節が可能なスタンドを備えた。本を読むような姿勢にモニター位置を調節できる

 また、EV2303W-Tは「TriStand(トライスタンド)を採用。上25度のチルト、左右で各172度のスイベル、60ミリの昇降が行える。なお、どちらのスタンドもモニター部の着脱が可能となっている。

デザインを大幅に見直して本体のコンパクト化が実現

 ボディデザインも大幅な見直しを図った。スタンドを含む本体サイズはEV2023W-Hが、476×219〜236×315.4〜498(幅×奥行き×高さ)ミリ、重量は約6.7キロ、EV2303Wが547×200×382〜442(幅×奥行き×高さ)ミリ、重量は約5.3キロ。

 どちらの機種も構造の見直し、内部の板金を削除することで、ナナオの従来機種(S2031W/S2432W)に比べると、約20ミリ〜40ミリの薄型化、約2.5〜3キロの軽量化が実現したという。

HDコンテンツ表示に対応 画面アスペクト比16:9に

 EV2023W-Hが1600×900ドット表示、EV2303W-Tが1920×1080ドット表示と、2機種ともにEIZO液晶モニター初の画面アスペクト比16:9のワイドフォーマットを採用しており、動画などのHDコンテンツ表示にも適応する。


 発売日はどちらも5月21日を予定している。価格はオープンで、同社直販サイト「EIZOダイレクト」での価格はEV2023W-Hが3万7800円、EV2303W-Tが4万4800円。保証期間は5年間。

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