「120万枚で83万円削減」――エプソンが毎分35枚印刷のA3カラープリンタ仕事耕具

セイコーエプソンは、毎分35枚印刷に対応したA3カラーページプリンタ「LP-S9000」を発売する。耐久性を高め、メンテナンスコストの削減につなげられるという。

» 2009年07月01日 17時27分 公開
[杉本吏,Business Media 誠]

 セイコーエプソンは、「オフィリオプリンター」シリーズで最速となる毎分35枚印刷に対応したA3カラーページプリンタ「LP-S9000」を7月27日に発売する。価格は31万4790円。


 LP-S9000は、モノクロ/カラーともに毎分35枚の印刷に対応するA3カラープリンタ。新開発のカラー処理技術により、「他社の毎分35枚機や40枚機と比べても、印刷までにかかる時間が短くて済む」(セイコーエプソン)という。カラー印刷時のファーストプリントタイムは6.4秒。

 解像度は1200dpi(1200×1200dpi)に対応し、文字や細線の再現性も向上した。3〜6ポイント程度の小さな文字もつぶれずにくっきりと印刷できるという。また、店頭POPの価格部分やタイトルなどに用いられる赤色、いわゆる「金赤」により近い色などの表現が可能になった。

新開発の「インデックスカラー処理」により、メモリアクセスを高速化した。1ページのデータが何ビットで校正されているかをあらかじめ把握し、そのビット数で最適処理するという(左)。LCCS(Logical Color Conversion System)と呼ばれる技術により、暗部の再現性や赤の発色を向上した(右)

 150万ページの耐久性に加え、定期交換部品の寿命を従来機の10万ページから48万ページに長寿命化し、ユーザーが自分で定着器を交換できるなど、メンテナンス性能も高めたという。「従来機と比較して、120万枚を印刷した時点でのメンテナンスコストは83万円削減できる」(保守サービスを利用しない場合)。

 このほか、Word/Excel/PowerPoint(2002/2003/2007に対応)のリボン/ツールバーで割り付け印刷、両面印刷、カラーモノクロ選択などが行えるOfficeアプリケーション用アドオンも公開する。

従来機種(LP-9800C)とのメンテナンスコストの比較(左)。Officeアプリケーションとの連係も強化した(右)

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