IE8まではJavaSpriptエンジンの性能でFirefoxやChromeと差がついていたが、開発中のIE9ではその差がかなり縮まるという。
米Microsoftは11月18日、次世代ブラウザInternet Explorer(IE)9の一部情報を明らかにした。IE9では競合ブラウザとの性能差が大きく縮まっているという。
JavaSpriptエンジンのパフォーマンスを測定するSunSpiderベンチマークテストで比較したとこと、IE7、IE8のスコアはFirefox 3.5、Chrome 3、Safari 4と差があるが、開発中のIE9はその差が縮まっている。
Microsoftは、JavaScriptエンジンの性能差は縮まったが、実際のWebサイトではこの差は感じにくいかもしれないとし、スクリプト処理やレンダリングなど性能に影響するすべての要素を検討して、ベンチマークだけでなく実際のサイト閲覧の際の性能向上を目指すとしている。
またIE9ではDirectXファミリーのAPIも採用。まずはDirect2DとDirectWriteを使って、グラフィックスとテキストのレンダリングをCPUからグラフィックスカードに移行させるとしている。これにより、グラフィックスを多用したWebサイトをより高速にレンダリングでき、CPUの利用も抑えられるという。HTML5、CSS3といったWeb標準にも対応する計画だ。
MicrosoftはIE9の提供時期を明らかにしていない。
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