生産性のピラミッドの土台部分で「価値観を明確化」し、それに沿って「目標の設定」を行った後は、具体的なスケジューリングを行います。
目標を確実に達成するためは「いつまでに何を行うか」をしっかり決めなければいけません。期限のない目標は単なる希望でしかありません。期限をつけた時点で初めて実現可能の目標に変わるのです。
生産性のピラミッドにおいて、「価値観の明確化」→「目標の設定」の次の段階が「週間計画」になっているのには理由があります。
目標を設定する時点で大まかな行動と期限は決めていますから、あとは現状に基づいて実行可能かつフレキシブルなスケジュールを組む必要があり、1週間という単位で個々のタスクを配置していくと、非常にバランスをとりやすいのです。
ここでいうバランスとは、何でしょうか? 何のバランスをとらなければいけないのだと思いますか?
それは、私たちの「役割」です。私たちの人生においては、果たすべき役割がたくさんあります。そのどれもが大切なものであり、疎かにしていいものはありません。だからといって、毎日、すべての役割を完璧にこなすことなど不可能です。
そこで、その1週間の中で、複数の役割における目標をバランスよく配置するように努めることで、実際的かつ価値観に沿った行動の計画が立てられるというわけです。
こなすべきタスクの中には、その日の何時に行ってもかまわないもの、月曜にやっても木曜にやってもかまわないこともあれば、その日、その時間に確実に遂行しなければならないものもあります。
週間計画で大まかなプランニングはできていますから、それを実際の状況に応じて、確実に行動できるようスケジューリングを考えるのが「日々の計画」です。
週間計画の際に日付や時間を決めるのを「保留」していたようなタスクも、この日々の計画を行う際には、はっきりとスケジュール化します。
ポイントは、行動する主体であるあなたが、実際に行動しやすいようにスケジュールを組んでいくこと。週末に新しい1週間の週間計画を確認しながら、日々の計画に落とし込み、さらに前日の夜に微調整を行う必要があります。
1週間の計画を上手に立てることによって、あなたの生活にバランスがもたらされます。それは充実した人生を生きる上で非常に重要なポイントです。
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