サポートなどのやりとりを行う際、PCの利用環境を相手に伝えなくてはいけないことがある。こうした情報をワンクリックでテキストファイルに出力してくれるソフトを紹介しよう。
PC関連のサポートを電話で受ける際や、ハードやソフトについて掲示板で質問する際など、いま利用しているPCの環境を誰かに伝えなくてはいけない場合がある。また逆に自分がこうした相談を受ける際も、相手のPCの環境を知る必要がある。特に前者の場合においては、質問する前にあらかじめ利用環境に関する情報を書き出しておくことは、もはや常識といってよい。
しかし、こうした利用環境に関する情報をいちいち集めて回るのはかなり面倒だ。OSのバージョンやCPU、メモリ搭載量といった基本的な情報は「システムのプロパティ」を見ればよいが、それ以外の情報、例えばユーザ名やIPアドレスなどは、それぞれ別のタブなりプロパティを参照しなくてはならず、手間がかかる。とくに初心者であればあるほど、PC内のどこを見ればこうした情報が得られるのか知識がないことから、サポートをする側にとってはイライラの原因になりがちだ。
こうした場合に便利なソフトが「My Pasokon Memo」だ。このソフトを使えば、起動してワンクリックするだけで、PCの利用環境に関する情報をまとめてテキストファイルに書き出してくれる。いちいちシステムのプロパティなどを開かなくて済むうえ、可能な限りの情報を取得してくれるので、相手に伝えるべきPCの利用環境の情報のほとんどを得られる。テキストファイルはデスクトップ上に出力されるので、迷うこともない。
取得できる情報は、CPU、OS、メモリ、ドライブ情報はもちろんのこと、コンピュータ名やユーザー名、OEM情報、所属するグループ、画面解像度、IPアドレス、インストールされているソフトの情報など多岐に渡る。足りないのはPCの型番とメーカー名くらいだろうか。システムからダイレクトに取得してきているので、不必要なデータも中には含まれているが、必要な個所だけを抜き出して伝えるようにすればよい。
ソフトはインストール不要で動作する。確認した限りではテキストファイル内にパスワードの類は含まれていないので、このままの形で第三者に送っても問題なさそうだ。初心者から利用環境の情報を得たい場合、どの画面を開けば利用環境が確認できるのかを教えるのではなく、むしろこのソフトを使って出力したテキストファイルの内容を読み上げさせるなり、メール添付で送らせたほうが、間違いのない情報をスピーディに得ることができそうだ。サポートする側、される側ともに負担を軽減できる、便利なソフトだと言えるだろう。
ソフト名 | 対応OS | 利用料 | 作者 |
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My Pasokon Memo | Windows 95/98/NT 4.0/2000/Me/XP/Vista/7 | 無料 | 杉山利幸氏 |
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