キングジムがOCR機能搭載のデジタル名刺ホルダー発表、9999枚まで保存可能仕事耕具

キングジムは、デジタル名刺ホルダー「ピットレック」を8月6日に発売。本体に付属したデジタルカメラで名刺を読み取る。OCR機能を搭載し、最大9999枚まで管理できるという。

» 2010年06月29日 16時24分 公開
[鷹木創,Business Media 誠]
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 キングジムは、デジタル名刺ホルダー「ピットレック」を8月6日に発売する。価格は2万7300円。

 本体の端にあるスリットに名刺を立たせて、本体に備えたデジタルカメラでスキャンして名刺情報を保存する。OCR(光学文字認識)機能も搭載し、撮影したデータから、会社名、氏名などの情報をテキスト化できる。メモ機能として、会ったときの印象や関連する事柄などをテキストデータとして保存可能となっている。

 同じ名刺を登録した場合、それぞれの名刺を確認しながら登録できる、「重複名刺確認機能」も搭載した。すでに登録済みの名刺と比較して、別のデータして保存したり、上書きしたりできる。会社名の修正や変更なども可能で、登録済みの会社名を転記することもできる。

 OCR処理を含む読み取り速度は、1枚に付き約20秒程度。自動認識を必要としない場合は同5秒程度。いずれも8枚連続で読み取ることが可能だ。読み取ったデータは、会社名や氏名、閲覧履歴、登録日などの項目でソートできるほか、自分で作成したグループごとに登録したり、キーワードで検索したりすることも可能。ひんぱんに閲覧する名刺に「☆(スター)」を付けて、スターのみ表示したり、「しおり」を付けた名刺を表示したりすることもできる。


 本体にはmicroSDカードスロットを装備し、microSDカードにデータを保存することになる。2GバイトのmicroSDカードを同梱し、こちらには約1800〜2000枚分の名刺情報を保存できる。SDHC対応のmicroSDHCカードにも対応し、16Gバイトもので最大9999枚分の登録が可能だ。


わきのレバーを下げるとカメラが出てくる

 「紙の名刺は名刺ホルダーで管理しているビジネスパーソンがほとんど。一生で4000枚の名刺を交換すると言われているが、保管や整理が大変なのが悩みだ」(キングジム開発本部の佐藤賢亮氏)。こうした悩みをピットレックが解決する――というわけだ。

 なお、保存形式は独自のもので、PC上では編集作業を行えない。ただし、ピットレックで作成したバックアップデータをPCに移すことは可能となっている。「あえてPCと連携しないようにした。電子文具として手軽に使ってほしい」(佐藤氏)

 本体の大きさは、約120×60×13ミリ(幅×奥行き×高さ)。重さは約85グラム(リチウムイオンバッテリー含む)。本体色はソリッドブラック1色のみ。液晶は3.5インチワイドTFTカラーカラー液晶(400×240ドット)。電源は専用リチウムイオンバッテリーとなっている。

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