ブログ「シゴタノ!」の大橋悦夫さんが作成した「TaskChute」というタスク管理ツールをご存知でしょうか。最近バージョンアップした「TaskChute2」が登場しました。この最新版TaskChuteは、私にとって“未来の時間を使う”ツールだったのです。
ブログ「シゴタノ!」の大橋悦夫さんが作成した「TaskChute」という時間を見積もれるExcel用のタスク管理ツールをご存知でしょうか。最近バージョンアップした「TaskChute2」が登場しました。
まだ世の中に広く出回ってはいませんが、最近TaskChute2のβ版を使っています。結論から言いますと、今回のバージョンはかなりの進化。β版ということもあり、ところどころに分かりにくい挙動が見え隠れしますが「ここがこうなれば」と思っていたところの大半が想像以上にレベルアップしています。
もっとも大きな変化は速度です。私はMacユーザーであり、Office MacのExcelではTaskChuteを動かせませんでした。そのためTaskChuteを動かすとなると、VMwareの上でExcelを動かし、その上でTaskChuteのマクロを走らせるということになります。旧バージョンではVMware上で動作させるととても遅いのでした。タスクの数が増えてくると、速度がガクっと落ちるのです。これは明らかにネックです。ところがTaskChute2はVMware上でも軽快です。これならMacユーザーもサクサクと使えます。
また、ルーチンに関する設定も細かくできるようになっています。ざっとあげると次の通り。
このほかにも、最初に繰り返しタスクを作っておき、スケジュールの埋まり具合を見えるようにしてくれるルーチンタスク作成機能や、向こう1週間の埋まり方を一覧表示してくれる機能など、私が以前からやりたいと思っていたことは全部できているのではないでしょうか。
うまく言えませんが、心の奥底からわき上がる安心感――とでもいいましょうか、そんな実感があります。これまでは、未来からただ時間がやって来て、その時できることややりたいことをやるだけの人生だったのが、ようやく未来に広がる時間を空間のように取り扱えるようになりました。やっと自分にも“未来の時間を使う”ツールが手に入ったという感覚です。
TaskChute2を使ってみるまでは、VMwareのアップデートにもWindows 7にも興味はありませんでしたが、両方買うことにしました。そちらで何か面白いことが起こったら、またご報告します。
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.