ノートとメモ帳の中間的な使い方ができるのが、ルーズリーフやリフィルのタイプだ。これらは、上記2タイプとは異なりバインダーが必要だ。そしてノートタイプのように書いたものを蓄積していってもいいし、メモ帳タイプのようにどんどん捨ててもいい。これは、記入用紙をバインダーに保持して使うからできることだ。
バインダーが必要な点はメリットともデメリットとも言える。既にルーズリーフノートやシステム手帳を使っている人ならば、新たにスマート文具をリングに挟むだけで使えるメリットがある。バインダーを持っていない場合はまずそれを購入する必要がある。
以上、ノート、メモ、ルーズリーフ/リフィル、3タイプのスマート文具の違いを考察してみた。そしてスマート文具にはそれ以外にも選択に際して考慮する点がある。
詳しくは前ページの表を参照していただきたいが、対応サービスや製品バリエーションにはかなりの違いがある。どういう環境で誰と使うのか、またアプリを使って何を保存したいのか。そのことをよく考えることが、スマート文具を選ぶときのポイントとなるだろう。
手帳評論家・デジアナリスト。最新刊『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売
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