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» 2013年10月16日 09時00分 公開

マッキンゼーは「アンケート」を仕事にしないマッキンゼー流仕事術(1/2 ページ)

「なぜ、このお店を選びましたか?」というようなアンケートをしても、想定されるようなデータしか集まりません。クライアントにとってバリュー(価値)がある仕事は、単なるアンケートから得た情報からは得られないのです。

[大嶋祥誉,Business Media 誠]

『マッキンゼー流仕事術』について

なぜ、マッキンゼー出身者は各業界で活躍できるのか? その秘密はマッキンゼーの新入社員研修にありました。本連載ではマッキンゼーの厳しい新人研修を著者のエピソードと共に紹介しながら、そこで叩き込まれるマッキンゼー流問題解決の基本を解説しています。

 この記事は2013年4月27日に発売されたソフトバンククリエイティブの『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』(大嶋祥誉著)から抜粋、再編集したものです。


 マッキンゼー式の「問題解決」スキルは覚えるものではなく、成果を出すために使うもの。学校の勉強ならフレームワークを正しく覚えたことで評価されるかもしれませんが、仕事の現場ではクライアントにインパクトを提供するために、問題解決スキルを実際に使いこなさなければ価値がありません。

 そのことを入社1年目に実地に教えられたプロジェクトがあります。フードチェーンを展開するある会社が、新しい食材をカフェ業態で展開するためのフィージビリティスタディ(新規業態立ち上げ検証)を行うプロジェクトに私がアサインされたの

です。

 3〜4人のチームで担当したのですが、私が主に行ったのは、この新食材を使った新業態が果たしてどのセグメントのユーザーに利用されるのか、どのようなスタイルでの販売が可能かを明らかにすることでした。

 F1層と呼ばれていた20〜30代前半女性なのか、それとも30〜40代男性メインなのか。それによっても店舗展開の仕方やメニュー開発、店舗デザイン、接客サービスなどあらゆることが違ってきます。

 けれども、ここにも落とし穴があります。実際の飲食店をよく観察すると分かりますが、若い女性と比較的大人の男性、そのどちらからも好まれて利用されるお店というのも存在しますよね。それなのに、「若い女性の好きな食材だから、若い女性が主な利用客」というように机の上のデータ分析だけで答えを出すのは危険です。

 もしかしたら異なるセグメントと考えている層に、実は隠れた共通項があって、そこを押さえた店舗開発をすることで成功度がアップする可能性もあります。

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