―― なるほど。確かに、いつでも手帳と一緒に持ち歩ければ、探す手間やわざわざ「持ち出す」という面倒くささもなくなりますね。ところで、今回の『「超」整理手帳×SHOT NOTE 2014』には、初めてガイドブックが付きましたね。手帳にガイドブックというのはかなり画期的だと思うのですが、この意図は何でしょうか。
野口 今回、SHOT NOTEとコラボすることで、SHOT NOTEを使っていたけど、「超」整理手帳を使っていなかった、という人も手に取ってくれる可能性が出てきました。今まで使っていた手帳をやめてでも、「超」整理手帳を買ってくれる層に紹介したかったのです。
しかし多くの人は新しいものは好きなんだけど、今までと使い勝手が違っていたりすると、すぐに挫折してしまいますよね。せっかく買ったのに、1年もたずに元の手帳に戻ってしまうかもしれません。
そこで、どうやって使えばより使いやすくなるか、できることやアイデアやヒントなどを盛り込んだガイドブックを作ってもらったわけです。今までの「超」整理手帳のユーザーであれば当たり前のようなことでも、初めて手にした人にとっては分からない、ということもありますし、また今までのユーザーにも「こんな使い方があるのか」という再発見につながるのではないかと思っています。
―― 拝見したのですが、これだけでも販売できそうな質の高いものになっていますよね。それに、表紙が手帳の中身そのままのデザインになっているので、イメージがつかみやすいですよね。
野口 そうなんですよ。手前味噌ですけど、とてもよくできています。実はこのガイドブックだけは固定されていないから、売り場ででも引き出して立ち読みできるんですよ。なので、購入に迷ったらぜひ立ち読みしてみてください。
―― このガイドブックをコンテンツとしてWebに掲載していただけたりしたらうれしいですよね。
野口 それもいいんじゃないでしょうか。だって、立ち読みできるんですから。ね(講談社の担当者を見ながら)。
―― ぜひお願いします(笑)。ところで、今後、紙の「超」整理手帳とアプリの「超」整理手帳で何か「もっとこうしていこう」ということはあるでしょうか。
野口 アプリはGoogleカレンダーのビュワーなので、例えばGoogleカレンダーに添付した写真をこのアプリ内で見られるようになったら良い、と思っています。
あと、これだけiPhone以外のスマートフォンも普及してきているのだから、ぜひともAndroid版のアプリも開発したいと思っています。
―― そうなれば、もっと多くの人に利用してもらえますね。今日はありがとうございました。
今回の取材では、キングジムと野口教授両者の都合がつかず、同時にインタビューできなかったが、両サイドとも同じように「できるだけシンプルに」「日付とひも付け」という同じコンセプトを掲げていることが印象的だった。紙の方が得意な分野、デジタルの方が得意な分野と、それぞれ違うものを上手く融合させた「『超』整理手帳」と「SHOT NOTE」がコラボしたことは、最強のカップリングなのでは? と思わずにはいられない貴重な話を聞くことができた。
そしてSHOT NOTEユーザーであれば、このコラボには満足できると思う。書店や文具店で同製品を見かけたら、ガイドブックを立ち読みしてみてはいかがだろうか。
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