朝型生活で大金とスリムな体をゲット明日から「朝型人間」になる!

知り合いのITマン、Mさん(37歳)は夜型生活で健康診断でメタボリックシンドロームの予備軍と指摘されていました。それを朝型に変えたら、なんと体重が落ちただけでなくマンション投資にも成功したのです。

» 2013年12月13日 08時30分 公開
[美波紀子,Business Media 誠]

『明日から「朝型人間」になる!』について

 典型的な夜型人間だった著者。心機一転、朝型生活に挑んだ。試行錯誤のうえ見つけたのは、とっても簡単な早起きメソッド。その日を境に、毎朝6時起き。しかも半年で体重12キロ減、体脂肪率10%減という効果も! 風邪やインフルエンザにもかからず、いいことずくめ。本連載ではシンプルな早起きの方法を紹介するとともに、早起きがきっかけで舞い降りた数々の幸運の事例も紹介する。

 この記事は2012年7月19日に発売されたソフトバンククリエイティブの『明日から「朝型人間」になる! リバウンドなし! 人生が好転する早起きメソッド』(美波紀子著、新書)から抜粋、再編集したものです。


 PCやスマートフォンの機能で分からないことがあると、私は知り合いのITマン、Mさん(37歳)にSOSを出して助けてもらいます。

 新しいPCを買ったときのこと。前のPCに蓄積してあったデータをそっくり移してもらう作業をMさんにお願いしました。作業が終わると、お礼にレストランへ食事に行きました。その席で、彼が何げなく語った内容にびっくり。彼の健康が急に心配になりました。

 Mさんは、会社を午後7時過ぎに出ると、ほぼ毎日牛丼やそばなどで外食を済ませ、もう1つの仕事に向かいます。それは、カルチャーセンターや個人宅に出向いて、PCやスマートフォンなどの使い方を講義したり、個人指導したりするというものです。

 会社で1日中PCの前に座っているので、正直なところ疲れているそうです。しかし奥さんとの約束を守るためには、仕事を掛け持ちしないわけにはいかないといいます。

 約束とは、40歳までにタワー型の高層マンションを購入するというもの。30代でそんな高額の買い物をしようとする意気込みはすごいと思いますし、奥さんとの約束を守ろうと頑張る姿も立派です。しかしMさんの顔には、疲労の色がにじみ出ています。健康面が心配です。

 Mさんに、毎日何時間眠っているのか聞いてみました。

 「僕は夜型ですから、12時前には眠れないんです。時間がもったいないので、眠くなるまでTwitterをチェックしたり、オンラインゲームをしたりして、眠くなるのは大体午前2時近く。起きるのは7時ですから、睡眠は5時間ちょっとです」

 こうさらりと言い、あまり眠らなくても大丈夫なんです、と付け加えました。本当にそうなのでしょうか? つやのない顔色と肥満気味の体つきを見ると、それほど大丈夫だとは思えません。

 短時間睡眠でも健康を損なわないのは、特異体質で生まれてきた人に限ります。大抵の人は、そう思い込んでいるだけなのです。Mさんは健康診断で血圧も血糖値も高く、メタボリックシンドロームの予備軍と指摘されているのにあまり気にしていない様子。睡眠不足が続くと血糖値を下げるインスリンの分泌が少なくなり、糖尿病のリスクも上がります。

 「不整脈や心筋梗塞の合併症が出てからでは遅いですよ」と話したところ、ようやく睡眠不足の恐ろしさに気が付いたようです。どうすればいいか聞かれたので、早寝早起きの習慣に変えるように言い、その方法を説明しました。

ひと回り小さくなったMさん!

 それから1年近く経ったころです。Mさんから「今度ごちそうします」とメールが来ました。久しぶりにレストランで会うと、見違えるほど体が引き締まり、顔もひと回り小さくなっていました。よく見ると、身に着けているものが前よりずっと高級です。

 彼の身に何が起こったというのでしょう? 興味身心で聞いてみると、彼はまず夜型の生活を朝型に変えて、退社後の仕事を減らしたそうです。それでも、マンション資金が必要なことに変わりはありません。

 そこで、朝の時間を生かした効率的な仕事はないか、と考えたそうです。そして、あることを思いつきました。

 やってみると狙いは見事に当たり、短期間で予想外のお金が入ったというのです。

 「一体、その仕事って何ですか?」

 思わず身を乗り出した私への答えは、「投資です」の一言。腑に落ちない私に、Mさんは説明してくれました。

1カ月で投資のノウハウを身に付けた

 Mさんには、痛い経験があります。以前証券マンのアドバイス通りにある投資信託を買ったところ、大きな損害を出したことがあったのです。その失敗に懲りて、いつか徹底的に金融を勉強し、自分の判断で投資をする、と決心していましたが、日々の仕事に追われて実現できないままになっていました。

 今こそチャンス、と思った彼は毎朝5時台に起きて1時間かけて日経新聞を隅から隅まで読みました。それを1カ月続けてみると、世界の経済動向が大体把握できたそうです。証券会社の投資説明会や株の勉強会にも頻繁に足を運んで、ノウハウを仕入れました。

 3カ月が過ぎたころ、マンション投資にと貯めていた貯金のうち1000万円を3分割して、株式投資、現物投資、国内投資信託に分散投資しました。吟味に吟味を重ねた投資は大当たりして、いま、大きな利益を出しているというのです。

 「あのとき、夜型の生活から朝型に変えるようにアドバイスしてもらって、ホントによかったです」

 とMさんはペコリと頭を下げました。朝型の生活に変えたことに加え、積み重ねた努力が実を結んだわけですが、それにしても信じられないようなサクセスストーリーです。

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