同じく、雑用ばかりでモチベーションの下がった状態から脱することができたという20代の女性は、そのきっかけをつぎのように話してくれた。
「もっとクリエイティブな仕事を想像していたのに、ほんとに地道な仕事、サポート役やルーチンの仕事ばかりの毎日に、モチベーションは下がりっぱなしでした。そんなとき、ある先輩が『オレも最初は雑用ばっかりだったよ。でも、だれも見てないのに、こんなつまらない仕事を手抜きせずにちゃんとやってるオレってカッコよくね? って思ったんだ』と教えてくれたんです。このひと言がきっかけでがんばろうと思えました」
これもまさにストーリーをもつことの効果だ。
「他人がとくに評価してくれない仕事にもモチベーションをキープできることが、立派な仕事人になる条件だ」
「目立たない仕事も地道にこなしていく自分でありたい。その謙虚さと根性が自分の取り柄だ」
いろいろなバージョンがありえるが、自分の価値観や美意識をあらわすストーリーを持つことで、どんな雑用も楽しめるようになる。
ストーリーといっても、ほんの短いつぶやき程度のセリフでかまわない。それでも充分に仕事を意味付けることができる。
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