データベース化された顧客のうち、分析によってコストをかけるべき育成対象顧客を見つけ出し、効率、効果的な施策の実行を管理していきます。ここでは、RFM分析(※)などを活用します。
あるアパレル企業の場合、全顧客の2年間の購入金額を比較した結果、上位10%の顧客と下位10%の顧客では、実に70倍以上の開きがありました。
下位10%の顧客10人が離れたとしても、上位10%の顧客(優良顧客)1人を維持したほうが、売上は断然高いという結果になったのです。
各種の分析によって購入動機や購買傾向を踏まえ、顧客の識別を実現し、各顧客層に合わせたきめ細かな育成・維持の施策を展開します。
顧客の購入動機はさまざまです。顧客の属性と購買履歴から購入動機を推定できる顧客層に分類し、顧客層ごとに育成・維持施策を実施することが重要になります。
マスマーケティング戦略の効果測定は、効果の解釈を含め難易度が高いものです。
しかし、CRM戦略における効果測定は解釈が容易です。それぞれの施策を顧客単位で分析することができるので、きめ細かな管理によりPDCAサイクルがつくりやすいのです。
あの有名企業がCRM戦略を重視するワケ
高級ブランド企業がCRM戦略でさらに「ブランド」を強化する
そもそも、CRMとは何か?
ICTの進展で高まるCRMの重要性
売上を伸ばしたい、でも営業は増やせない――こんな課題を解決する「CRM」って何ですか?
富士ゼロックス、SkyDeskに顧客管理の有料プランを追加Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.