「田舎×フリーランス」としての働き方――自分の実力を試すために独立:クラウドワークスで始める新しい働き方
「学生団体へのススメ」という個人メディアを運営する山口拓也さんは、大学卒業後、フリーランスとなりクラウドソーシングを活用した新しい働き方を実践している。働く場所にとらわれない「フリーランスの働き方ができる会社」を作ることが理想だと話す。
「クラウドワークスで始める新しい働き方」とは?
インターネットを通じて仕事の受発注ができるクラウドソーシング事業を営むクラウドワークス。
本記事はクラウドワークスが同社の事例を通じて新しい働き方を紹介するメールマガジン「CrowdworkingMagazine」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。
「学生団体へのススメ」を運営する山口拓也さんは、大学卒業後、就職はせずにフリーランスの道を選んだ。Webサイト制作や、コーディング、コンテンツライティングなどの仕事を請け負いながら、クラウドソーシングを活用した新しい働き方を実践している。
※本記事は、2013年3月4日に「CrowdworkingMagazine」で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。
月5万円生活。「田舎×フリーランス」としての試み
山口拓也さん: 大学を卒業して2012年10月からフリーランスとしての活動を始めましたが、独立したばかりということもあり固定費を抑えたい理由で、千葉の金谷へ引っ越しました。
とにかく家賃が安く、月たったの2万円。シェアハウスなのですが東京とほぼ同じクオリティの部屋に住むことができます。家賃3万円の一軒家もあり、春には引っ越して自宅兼事務所として活用していく予定です。千葉といっても金谷は田舎のため、東京に出るには2時間以上かかってしまうのですが、仕事に悪い影響を与えることはありませんでした。週に数回は東京に出て打ち合わせをすることもありますが、軽い用事であればskype通話やメールでのやり取りで事が足りています。
自分の性格上どんな誘いでものってしまうのですが、気軽に東京に出ることができないことで無駄なアポイントが減り、仕事の効率が上がりました。また飲みに行ったり、友人と遊びに行ったりする機会も減るため、自分にとって修行のような環境も魅力の1つです。
また場所にとらわれない働き方ができるのも「田舎×フリーランス」の魅力だと思います。初めてクラウドワークスで仕事を獲得したとき、取引先は福岡の企業の方でした。他にも北海道の方からサイト制作を受注したり、東京から出ることによって、より多くの人たちと仕事ができるようになったと感じています。
金谷の地域コミュニティに入り込んで、地元の案件をいただくこともあります。例えば地方のお店のWebサイト制作のアドバイスやお手伝いをして、それに対して満足度が高いと評判になり次の案件を紹介してもらえます。地方だと東京よりもITについて詳しい人が相対的に少ないため、それなりのITスキルがあるだけで有利に働きます。地方とITの相性も比較的いいと感じました。
社会人1年目でも、スキルとやる気さえあれば誰でも挑戦できる
学生時代から起業したいと考えていました。個人でサイトを立ち上げてみたりしたものの思うように上手くいかず、自分のスキル不足を実感しました。
2012年の秋に大学を卒業し、自分の実力を試すためにフリーランスとして仕事をすることを考えました。月収20万円を超えなければ自分の力不足を認め、春から就職しようと思い、まずは3ヶ月間、フリーランスとして頑張ることを決めました。
学生時代からWordPressやデザインの制作を行っていたこともあり、Webサイト制作、コーディングやコンテンツライティングなどの仕事をフリーランスとして請け始めました。
フリーランスになった当初にソーシャルメディアで認知して利用を始めたクラウドワークスでは、ライティングの案件を多く手掛けた実績があります。
最低限のスキルさえあれば誰でもできるため、まだ案件がとれていない独立直後にはとても重宝しました。特にコンテンツライティングは「学生団体へのススメ」というメディアを私個人で運営していることもあり、比較的取り組みやすく、自分のスキルとの相性も良かったと思います。
年内に起業予定。理想は「フリーランスの働き方ができる会社」を作ること
大学を卒業してフリーランスとしての活動を始めて約半年になりますが、2013年には自分のメディアを中心に収益を出して、月収100万円を達成したいと考えています。それくらいの売上規模になったところで法人化したいと思っています。
個人として活動し続けていくよりも、組織を作りたい意識のほうが強いです。フリーランスの働き方にも魅力は感じていますが、会社という組織が持つ魅力も大きく感じています。「フリーランスのような働き方ができる会社」が理想だと思っています。
将来的には「世界と日本の架け橋になる」ような事業を展開したいと考えており、Webメディアを通して世界の魅力をより多くの人たちに届ける、日本の魅力を世界中に発信することをしていきたいと思っています。最初のフェーズとしてフリーランスを選択しましたが、より大きな価値を提供するために、将来的には起業してより大きな組織で動いていきたいと思っています。
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