とりあえず3年! と期間を決めてサイボウズから独立:クラウドワークスで始める新しい働き方
サイボウズで大規模向けグループウェアのWebアプリケーションやモバイルアプリケーションの設計、デザイン、開発を担当してきたスズキさんは2013年に独立。クラウドソーシングも併用した新しい働き方を実践している。
「クラウドワークスで始める新しい働き方」とは?
インターネットを通じて仕事の受発注ができるクラウドソーシング事業を営むクラウドワークス。
本記事はクラウドワークスが同社の事例を通じて新しい働き方を紹介するメールマガジン「CrowdworkingMagazine」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。
「おにぎりたまごうぃんなー」として、マークアップを始め、Webサイト・サービスデザイン、モバイルアプリ企画・デザインなどを行うスズキユキさんは、2013年に独立したフリーランスデザイナー。「とりあえず3年!」と決めて独立した経緯や今後の抱負などを聞いた。
※本記事は、2013年5月1日に「CrowdworkingMagazine」で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。
身近にいたフリーランスデザイナーに刺激を受け、独立
スズキユキさん: 2008年に新卒でサイボウズに入社し、UX/UIデザイナーとして、大規模向けグループウェアのWebアプリケーション、モバイルアプリケーションの設計、デザイン、開発を行っていました。また、ユーザーリサーチチームとして、製品のユーザビリティーテストなども担当していました。独立したのは、2013年3月です。
サイボウズはビジネス向けのサービスだったこともあり、エンドユーザーがどのようにサイボウズを利用しているのかを知りたくなりました。そこで次はBtoCのサービスを手掛けたいと思うようになりました。Wantedlyを利用して、ブクペという本・書籍の要約・まとめサイトの方と知り合い、軽い気持ちでお話を伺いにいったら、なぜかジョインすることになり、2012年11月に転職しました。転職後は「ブクペ」と付随サイトで「ビーカイブ」でSEOを意識したリニューアルのコーディングを主に手掛けていました。
色々あって2013年の3月から独立することにしました。高円寺のコワーキングスペースであるこけむさズを運営しているオーナーと元々知り合いで、彼女がフリーランスのデザイナーとして仕事をしている姿を横目で見ていました。身近にフリーランスの人がいたので特に抵抗なく、フリーランスとしてのキャリアをスタートしました。
コンペで他の応募者が創ったモノと比較して、腕を磨く
まだ独立して1カ月半なのですが、知り合い伝手とクラウドワークス経由の半々くらいで仕事を請けています。知り合い伝手だけでは厳しいだろうと思い、独立してからクラウドソーシング「クラウドワークス」に登録しました。知人がクラウドソーシングを利用してアイコンなどを作っていたことがあり、クラウドワークスのことは知っていました。
自分はグラフィクデザインに強くないと思っていたため、勉強がてら1日1件ロゴのコンペに応募してみることにしました。ロゴの制作が中心で、1つ作成するのに30分から2時間くらいです。数を重ねることで、自分が普段作るデザインのテイストが分かってきたことと、他の応募者の方のデザインを見て、比較したりすることが出来る点がロゴのコンペに参加した収穫ですね。
とりあえず3年はフリーでやってみる。結果が出なかったら考えよう
わりと軽いノリでフリーランスになりましたが、独立するときはとりあえず3年はやってみようと期間を決めました。新卒時代も1人前になったなと感じるまでに3年くらいかかったので、3年働いて収入面などでもそれなりに結果が出ていれば、その後も続けて行けるだろうということで、3年と設定しました。フリーランスで売上が立たなくても、アルバイトなどで生活費を立ててもいいと思っています。フリーランスというスタイルを試してみたいという想いもありました。
今後手掛けていきたい分野は、サイボウズにいたこともあり、業務アプリや管理画面が好きです。その辺の分野に精通していることが、売りになると思うので、そういう案件を積極的に手掛けていきたいです。管理画面デザイン設計のスペシャリスト、とかになれると面白いですね。
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