知り合う機会がない人々と共に仕事できるのがクラウドワークスの魅力:クラウドワークスで始める新しい働き方
東日本大震災を機に生活を見直し、フリーランスデザイナーとして独立した桐原紘太郎さん。クラウドワークスを利用した仕事の仕方やメリットなどを聞いた。
「クラウドワークスで始める新しい働き方」とは?
インターネットを通じて仕事の受発注ができるクラウドソーシング事業を営むクラウドワークス。
本記事はクラウドワークスが同社の事例を通じて新しい働き方を紹介するメールマガジン「CrowdworkingMagazine」で掲載した記事を一部抜粋・編集して掲載しています。
東日本大震災を機に生活を見直し、東京から福岡へ引越し、フリーランスとして独立したデザイナーの桐原紘太郎さん。仕事の3割ほどをクラウドワークス経由で行っているという桐原さんにクラウドワークスの始めたきっかけや魅力を聞いた。
※本記事は、2013年5月13日に「CrowdworkingMagazine」で掲載された記事を一部修正し、転載したものです。
クラウドワーキングを始めたきっかけ
桐原紘太郎さん: 米国の大学を卒業し、東京で10年間会社員として経験を積みました。DTPオペレーター、アシスタントデザイナー、デザイナー、アートディレクターというように役職ごとのイロハを学び、クライアントとの関係を深めながら仕事や社会の仕組みを覚えていきました。
3.11の震災で、日本という仕組みの“アラ”がたくさん見えてしまいました。一度この仕組みから外れて可能な限り、自分で創っていく暮らしを体現したいと強く思い、娘と妻を連れて福岡県糸島市へ移りました。そのタイミングで独立をしました。10年間の会社勤めで築いた経験とコネクションで今でも指名してくれる方は多く、地方にいながらに全国規模のデザインディレクションをするという夢をフリーランスとして実現できています。
「創っていく」とは、自分たちの仕事や使う電気、食べる食べ物など生活する上で必要なものをなるべく自分たちの管理できる範囲で作っていく暮らし方です。現在はアートディレクション以外に、畑仕事や家具のリメイクも手掛けています。
知り合う機会がないような人々と一緒に仕事できるのが、クラウドワークスの魅力
クラウドワークスは2012年7月頃に知人の紹介で知りました。10月頃から本格的に利用を始めました。既存の知り合い経由での仕事の依頼もありましたが、2013年3月時点ではデザインの仕事の3割ほどがクラウドワークス経由になっています。クラウドソーシング経由での仕事は単発のデザイン(Webサイトデザインやチラシ、ポスターなど)が中心で、全国各地から依頼がある印象です。
福岡というと東京と比べて相対的に仕事が少なそうに感じられるかもしれませんが、決してそんなことはありません。お声掛けいただける機会は多く、現地での仕事には困りません。そんな中でクラウドワークスは、私にとっては新しい人達と知り合う場になっています。今までの仕事のやり方では到底知り合うことはなかっただろう業種の方たちと仕事ができ、クラウドワーキングを通じて自分の価値観や視野を大きく広げることで成長できていると感じます。
クラウドワークスを利用したことで印象的な出会いもありました。神戸在住の方からバナー制作の依頼を受け、同年代ということもあり意気投合し、案件終了後にその方が福岡まで泊まりがけで遊びに来てくれたことがありました。その後も家族ぐるみのお付き合いをさせていただいています。特異な例ではありますが、非常に印象的な出来事でした。
クラウドワークス上では非対面ゆえに早い返信で、発注者との信頼関係を構築
東京で仕事をしていた時から変えていないスタンスですが、クラウドソーシング上でもコンペ仕事はやらず、指名していただいた仕事を120%やることを心がけています。最近はコンペ形式での仕事をご依頼いただく事も多いですが、丁重にお断りしています。案件ごとのデザインの質を維持するためで、自分の力量やデザインテイストを理解して指名していただいた案件に、頭も心も120%集中したいという思いがあるからです。
クラウドワークス上での仕事の進め方として、連絡をきちんと取ることを心掛けています。経験上、クラウドソーシングで仕事を依頼されている方、特に初めて募集をかける方などは、「この人で大丈夫かな?」「ちゃんと連絡取れるかな?」と心のどこかで不安を抱えて応募なり返信を待っている人が多く感じられます。非対面がほとんどということで無理もありません。なので、こちらとしてはなるべくそのストレスを感じさせないようメッセージを頂いた時はなるべく早いタイミングで返信するよう心がけています。
クラウドソーシングサービスの中でもクラウドワークスはポジティブなエネルギーを感じるサービスで、今の時代の気分に合っていると思います。今後も新しい人々と出会う場として、積極的にクラウドワークスを利用していきたいです。
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