ADSLのガーネットコネクションズ企画,会社を清算へ
ADSLの事業化を検討していたガーネットコネクションズ企画が会社を清算する。これは,22日に行われた三井物産の定時株主総会で決定されたもの。既に,関連設備などの売却先も決定しているという。
同社では,会社清算の理由として「設立目的を達成した」ことを挙げている。しかし,その背景には,筆頭株主である米Rhythms NetConnections Inc.の不振と,NTT東西地域会社が「フレッツ・ADSL」で大攻勢をかけてきたことがある。三井物産では,「ADSLに事業性があるのは確かだ。しかし,NTTのインフラを使いながら競合すること,そして三井物産という企業がADSL事業を行うことの難しさが(会社清算の)直接の原因になった」と話している。
ガーネットコネクションズ企画は,2000年6月に三井物産など14社の出資によって設立(2000年6月の記事を参照)。1年後の事業化を目指して実証実験を行っていた。2001年初めには,フルレートのAnnex Cを使い,最大6Mbpsの実験サービスを開始して注目を集めた(1月の記事を参照)。
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