何もしない時間を作ることが、未来への「投資」世界トップリーダー1000人が実践する時間術(4/5 ページ)

» 2015年08月17日 08時00分 公開
[谷本有香ITmedia]

1日たった数分間の瞑想がパフォーマンスを上げる

 さらに、何かを思考するのさえやめて、バッファの時間を純粋なリフレッシュタイムとして使うのも1つの手です。

 アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が有名ですが、トップリーダーの中には彼のように毎朝数分間の「瞑想(めいそう)」を習慣にしている人もいます。日常の雑事から離れて精神を統一することで、結果的にストレスが解消され、集中力が高まり、その後、1日の仕事のパフォーマンスが上がるのです。「瞑想」というと、スピリチュアルな匂いを感じ取って戸惑う方もいるかもしれませんが、瞑想による集中力の向上やストレスの軽減については、科学的にも証明されています。数分間で効率よくパフォーマンスを整えられる、非常に合理的な方法なのです。

 常にベストパフォーマンスで働くためには、自分をリラックスさせてあげることも大切です。実は、トップリーダーには「お酒好き」も多いもの。仕事帰りにお気に入りのバーに立ち寄り、シガーをくゆらせながらの「1人の時間」を習慣にする人もいます。

 正直、ここまでくれば完全なるリラックスタイムですが、「パフォーマンスを上げるためにリラックスしているのだ」と意識すれば、「忙しいのにまたお酒を飲んでサボってしまった」と罪悪感を抱くこともなくなるでしょう。

 重要なのはマインドセットです。考え方次第で、自分の時間は有益にも無益にもなるのです。また、「自分は時間を無駄にせず、着実に目指す人生のゴールに向かっている」と感じることは、120%の力でタフに働き続けるための自信にもつながります。

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