部下に課すべき「8つの訓練」とは「仕事ができるやつ」になる最短の道(3/3 ページ)

» 2015年09月14日 07時00分 公開
[安達裕哉ITmedia]
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6.読書

 知識をつけ、読解力を強化する訓練である。われわれが行っていたのは、これも極めてシンプルな方法で、「月に10冊本を読む」というものだった。

 また、人により読書への慣れのレベルが異なるため、私は「どの本を読め」という指定はあえて行わなかった。なかには小説を読んだり、マンガを読んだりする人もいたが、読まないよりははるかに良い。

 折を見てどんな本を読んだか発表してもらい、仲間うちで良い本の共有をしたりもした。

7.「あなたはどう思うか?」という質問

 部下の相談には基本的に、「あなたはどう思うか?」と聞くことを最初に行う。これは、あらかじめ上司に質問をする前に自分で意見形成をせねばならず、「自分で考えるクセづけをする」ために有効な訓練であった。

8.飲みの席でのマナー

 コンサルタントは仕事柄、社外の人々との宴席が多い。そのため、飲みの席でのマナーは重要なスキルの1つであった。社内の飲み会は、社外の飲み会の練習という位置付けであり、部下は上司に酒をついだり、空いた皿やグラスを見つけて注文したりとけっこう忙しい。

 個人的に、飲みの席は非常に苦手な部類の1つであり、いまでも「嫌なら行かなくても構わない」とは思うが、上司や先輩に厳しく言われたことが、社外でかなり役に立ったのも事実である。

 最近、「飲み会が嫌だ」という若手が多い、という話をよく聞くが、「社外」での宴席が多い仕事であれば、積極的に上司を誘い、マナーを身につけるのも1つのやり方である。

つづく

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