ベッキーの謝罪会見は、なぜ「質問禁止」だったのかスピン経済の歩き方(6/6 ページ)

» 2016年01月12日 08時00分 公開
[窪田順生ITmedia]
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「ウッズ方式」で「失言」だけは守り切ったベッキー

週刊文春1月21日号で、ベッキーに関する続報はあるのか

 また、日本の広告市場が彼女の「禊(みそぎ)」をいつと見るのか、というのも気にかかる。興和株式会社の外用消炎鎮痛薬「バンテリンコーワ」が不倫騒動から1年半後、世界ではじめてウッズを広告に起用した。当時はツアー未勝利で絶不調、左ひざとアキレスけんの故障で大会も欠場中。日本の広告マンは、ゴルファーというよりも、「タイガー・ウッズ」に価値が戻ってきたと見たわけだ。

 世間の好感度はガッツリ失ったものの、致命的な「失言」だけは守りきったベッキー。この「ウッズ方式」が吉とでるか凶とでるか。そして、1年半後にはウッズのように広告イメージとしての「復活」を果たしているのか。注目してみたい。

窪田順生氏のプロフィール:

 テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで100件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。

 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。


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