この連載では、歴ドル&信州上田観光大使を務める小日向えりさんとともに、NHKの大河ドラマ「真田丸」に登場する人物、あるいは名シーンなどを取り上げて、よりドラマを楽しめるような情報や小ネタをお伝えしていきます。連載バックナンバーはこちら。
編集部F: 豊臣秀吉という巨星が堕ち、いよいよ石田三成と徳川家康の対立が鮮明になってきました。先週(8月14日放送)の『真田丸』でも一触即発の場面がありましたし、関ヶ原の戦いに向けてカウントダウンが始まりましたね。
小日向: 家康に対抗して、三成も宴席を設けるシーンがありましたが、集まった武将が少なくて切なかったです……。その中で宇喜多秀家は「ここに集まったのは豊臣家に忠義を誓った真の侍だ!」と威勢が良かったですね。熱っぽくて、まるで戦国時代の松岡修造さんですね。
編集部: 宇喜多秀家と言えば、小日向さんも……。
小日向: 前振りをありがとうございます(笑)。関ケ原女性武将隊「巴組」という3人組ユニットを事務所のタレントで組んでいまして、私がリーダーの秀家役なのです。そのほかは小早川秀秋(夏江紘実さん)と織田秀信(葉月さん)です。
編集部F: この巴組というのは実在したのですか?
小日向: いえ、それ自体はありませんが、3人の武将の共通項はあって、秀吉から「秀」の字をたまわったのと、職位が中納言であるというところです。秀の字をもらったということは、とても秀吉に寵愛されていたわけです。
編集部F: 宇喜多家と言えば、中国地方の一大勢力でしたが、秀家と秀吉の親密な関係性はどのように築かれたのでしょうか。
小日向: 父・宇喜多直家が亡くなり、秀家はわずか10歳で家督を継ぎました。そんな幼少の秀家に目を掛けたのが秀吉でした。元服の際には秀の字を与え猶子に、さらには秀吉の養女で、前田利家の娘である豪姫を秀家の正室にしました。外様だったのに豊臣一門にしてもらったことで、秀家は秀吉に対して深い恩義を感じることになったのです。
編集部F: そこから強い忠誠心が芽生えたのですね。たしか以前ドラマの中でも「秀吉様のためなら死ねる」という発言をしていました。
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