長時間労働で精神的につらい人が知っておきたい社会保険活用法マネーの達人(1/5 ページ)

» 2016年10月28日 05時30分 公開
[木村公司マネーの達人]
マネーの達人

 先日、大手広告代理店である電通の女性社員が自殺したという報道がありました。残業時間の急増によってうつ病を発症したのが原因として、三田労働基準監督署が労働災害と認定したとのことです。

 厚生労働省発表の『精神障害の労災認定』によると、次のいずれかに該当した場合、うつ病のような精神疾患の発症と業務の関連性が高いと評価されるようです。

  • 発病直前の1カ月におおむね160時間以上の時間外労働を行った場合、または発病直前の3週間におおむね120時間以上の時間外労働を行った場合
  • 発病直前の2カ月間連続してひと月当たりおおむね120時間以上の時間外労働を行った場合、または発病直前の3カ月間連続してひと月当たりおおむね100時間以上の時間外労働を行った場合
  • 出来事(例えばパワハラや転勤)が発生した前や後に恒常的な長時間労働(月100時間程度の時間外労働)があった場合

 報道によると、彼女の1カ月当たりの残業時間が100時間を超えており、また精神的につらいと自身のTwitterに頻繁に投稿していたとのこと。三田労働基準監督署が労働災害と認定したのは十分に納得できます。

うつ病を発症したら……(写真と本文は関係ありません)
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