コンビニは高齢化社会に対応できるのかコンビニ探偵! 調査報告書(1/4 ページ)

» 2016年12月05日 07時27分 公開
[川乃もりやITmedia]

コンビニ探偵! 調査報告書:

 「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」……だけど、タフであり続けることも、優しくあり続けることも、簡単ではない。

 ほとんどの人が一度は利用したことがある「コンビニ」。ニュースやデータからコンビニで何が起きているのかを、推理して、調査して報告します。筆者は大手コンビニの元本部社員、元コンビニオーナー。コンビニの表と裏を見てきた者だけにしか書けないコラムはいかがですか?


 先日、高齢者が運転するクルマがコンビニの店舗に突っ込んだという事故の報道があった。多くのコンビニでは、事故防止対策として駐車場と店舗の間に「バリカー」と呼ばれる車止めポールを設置しているが、駐車場の手直しは家主との契約内容にもかかわるので、コンビニ本部の主導で勝手に進められるものではない。

コンビニの駐車場に設置された「バリカー」(筆者撮影)

 高齢で認知症を発症したり、クルマの運転ができなくなり交通弱者(※)となった人が増えるなど、人口の高齢化は社会問題にもなっている。

 以前より、コンビニ業界でも高齢化への対策は課題であったが、具体的にはあまり進んでいないのが現状だ。今回は、コンビニが高齢化社会にどう対応していくべきかを考えてみたい。

※交通弱者=ここでは自動車中心の社会において移動を制約される人(移動制約者)を指す。

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