建設・リース会社の大和リース(大阪市)は5月22日、上着に小型のファンを搭載し、服の中に涼しい風を送る機能を持つ作業着「空調服」を自社と協力会社のスタッフ向けに導入すると発表した。屋外作業などでの熱中症を予防し、労働環境の改善を図る狙い。
現場管理を担う社員用に374着、協力会社の作業員用に500着導入する。2016年度から一部で試験導入し、着用したスタッフが一度も熱中症にならなかったため拡大に踏み切ったという。
空調服は、バッテリー駆動するファンを背面の左右に装着した作業着。外気を取り込んで体の表面を冷やし、襟元や袖口から排出する構造になっている。熱中症を防ぐほか、汗のベたつきによる不快感を抑える効果もある。
フル充電に要する時間は8時間。送れる風量は12〜30リットル/秒で、充電完了後の使用可能時間は約8〜24時間超。ソニーOBが設立したメーカー、セフト研究所(東京都板橋区)が開発した。
また大和リースは、今夏から建設現場に業務用自動販売機を設置する際、ドリンク類の価格を一部負担することも発表。スタッフが飲料を安価に購入し、こまめに水分補給できる体制を整えるという。
今後は工期が18年5〜9月の全国約40現場に、コカ・コーラボトラーズジャパンの自販機を中心に設置する計画。「アクエリアス」などを安く提供するとしている。
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