組織や企業の不祥事において、「誰かのため」というマインドが不正をつくりだしていくことがよくある。例えば、大企業の不正会計問題や、どこかの省庁の文書改ざんが典型的であろう。つまり、自分を出世させてくれた先輩役員のためには、鉛筆だってなめなめしますよというパターンである。
そうした問題が起きるメカニズムを再確認できるディズニー映画がある。『モンスターズ・ユニバーシティ』だ。
『モンスターズ・ユニバーシティ』は、『モンスターズ・インク』のスピンオフ作品である。『モンスターズ・インク』は、ディズニー/ピクサー映画の中でもトップクラスの人気を誇る作品であり、かつ筆者が何度も鑑賞する大好きな映画の1つだ。
『モンスターズ・インク』の主人公のサリーとマイク。2人は仕事上のパートナーでもあり、大学時代からの大親友でもある。その12年越しのスピンオフ作品である『モンスターズ・ユニバーシティ』では、2人が学生時代に出会って親友になっていく物語が描かれている。
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