西野監督の去就はどうなるのか 見え隠れするJFAの思惑赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)

» 2018年07月05日 12時04分 公開
[臼北信行ITmedia]

 日本代表ロスになっている人は多いだろう。サッカーの2018FIFAワールドカップ(W杯)・ロシア大会の決勝トーナメント1回戦で日本代表はベルギーに2ー3で敗れ、初のベスト8入りを逃した。後半開始早々から2点のリードを奪ったものの、相手の猛反撃を止められず最後は逆転負け。それでも優勝候補のベルギーを大いに苦しめた戦いぶりは世界のサッカー関係者とメディアを驚かせ、そして高く評価された。

 開幕前の下馬評はグループリーグ敗退と予想する声が圧倒的だった。開幕2カ月前に就任した西野朗監督が招集した日本代表のW杯メンバー構成に非難が集中。「オッサンジャパン」などと揶揄(やゆ)されたもののメンバーたちは予想を覆す激闘を繰り広げ、世間から手のひら返しの賛辞を送られた。

 NHKがライブ中継した日本時間深夜3時キックオフのベルギー戦はビデオリサーチ社調べの平均視聴率が関東地区で何と30.8%を記録(瞬間最高視聴率は42.6%)。未明の時間帯にもかかわらず驚異的な数字をマークしたことは、日本中が最後までサムライブルーの戦いに酔いしれていた証と言える。

 だが「よくやった」だけでは先に進めない。ベスト8を逃した悔しさと反省を生かし、ぜひ4年後のW杯カタール大会では世界の壁を次世代の日本代表に打ち破ってほしいと強く期待する。そういう意味でも気になるのは日本代表の今後だ。大会終了直後に本田圭佑が「僕自身にとってW杯はこれが最後」と語り、長谷部誠も代表引退を表明した。必然的にメンバーの世代交代が図られるなか、次期日本代表監督にも注目が集まっている。

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