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日本コカ・コーラのミレニアル世代が主導したコミュニケーション改革担当者に聞く(2/2 ページ)

» 2018年07月30日 06時15分 公開
[伏見学ITmedia]
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 そこでリーさんはゲーム要素を取り入れた。同時期にAPAC(アジア太平洋)の各国でもWorkplaceの導入プロジェクトが走っていたので、ユーザー普及率をコーラのボトルにビジュアル化して、どの国が一番早くボトルの中身を100%に満たされるかを競った。この情報はWorkplaceに設けた全社員向けスレッドに随時投稿した。

 「刻一刻とボトルが変化していくので、競争はどんどんヒートアップし、皆の注目も集まっていきました。最終的に日本チームが優勝しました」

 単なる導入の促進にとどまらず、スピードを高めることにもつながったのだ。

 Workplace導入後の効果はどうだろうか。部署やプロジェクトチームごと、あるいは共通の興味・関心を持つ者などがさまざまなグループを作り、毎日活発な投稿がなされている。日本法人の社長も積極的に投稿して、社員とコミュニケーションを図っているそうだ。

本社オフィスは社員が働きやすい設計だったり、コカ・コーラのブランドを日常的に感じやすい仕掛けを作ったりしている 本社オフィスは社員が働きやすい設計だったり、コカ・コーラのブランドを日常的に感じやすい仕掛けを作ったりしている

 生産性という点でも成果が出始めている。社員の業務に関して事前の情報共有が進んだことで会議の時間が短縮。例えば、リーさんのチーム会議は30分から15分に半減したそうだ。

 ただし、まだ部門の壁を超えたコミュニケーションが不十分。そこを改善していき、よりよいワークプレイスを創りたいとした。

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