日本銀行那覇支店(桑原康二支店長)は8月10日、地元サッカーチームのFC琉球がJ3で暫定1位となりJ2昇格が期待されていることを受け、Jリーグの各チームが勝ち点1を取るのにどれだけ人件費がかかったか(「生産性」)を分析し、発表した。FC琉球の生産性はJ3の中で3位。潤沢とはいえない人件費でも健闘していることが分かったという。
人件費は、監督、選手、コーチ、スタッフなどチーム全体分。各チームが公表した2017年度の決算情報を使った。年間の勝ち点はリーグ戦のみを対象とした。
J1で人件費が最も高かったのは神戸で31億400万円。勝ち点は44で、人件費を勝ち点で割った「生産性」は17位だった。神戸の次に人件費が多かったのは浦和26億4400万円で、生産性は16位。人件費が3番目に多かったのは鹿島23億8200万円で、生産性は6位だった。
一方、生産性が最も高かったのは磐田で、人件費は15億5300万円。2位は甲府で8億8300万円、3位は札幌で12億600万円だった。
FC琉球が所属するJ3では、人件費が最も高かったのは北九州3億800万円で、生産性はU23を除く14クラブ中最下位。FC琉球の人件費は8100万円で、J3の中では、12番目だった。
桑原支店長は「人件費の高いチームの生産性が必ずしもいいとは言えない。監督をトップとした『チーム経営陣』の手腕が問われる」と話している。
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