ハドル専用スペースとして、予約なしで運用できる「ハドルルーム」を設ける企業も増えている。
アナリストファームのWainhouse Researchは、正確な数を求めるのは困難としつつも、世界の企業には3000万〜5000万室にも及ぶハドルルームが導入されていると概算している(参考記事)。
ハドルルームは執務スペースの中央近くに置くことが重要だ。執務スペースの隅や、異なるフロアにあってはハドルの効果は半減してしまう。執務している場所からすぐに移動でき、終了後はすぐに席に戻ることができるスピード感が、ハドルにとっては大切だからだ。
また仕切りを設けた方が安心感も出て、発言を促進する効果も期待できる。この仕切りは透明にすることが推奨されている。中の様子をうかがうことができれば、執務をしながらでもスペースの利用状況を確認できるし、会議が長時間化してしまうことも抑制できる。
上述のバイオジェン・ジャパンの「ハドルルーム」でも、執務スペースに面してずらりと並んだ個室で、全てガラス張りで仕切られており、中の様子を確認しやすくなっている。
「会議で一番フラストレーションが高まるのは、緊急で話し合わなければいけないときに、会議室が空いていない場合です。そんなときに、すぐ集まって、作戦を練って解散するということができるのがハドルルームなんです」(同社 執行役員 本部長 医薬品生産&技術本部 押川昌一郎氏)
同社では、ハドルルームごとに、カラーリングやチェア、ソファ、ハイテーブルなども異なっており、利用時の用途や気分によって使い分けできる工夫も凝らされている。
こうしたハドルルームの運用は、もともと米国本社で効果を上げたものであり、日本法人でも社員の評判は上々とのことだ。
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