キャリア支援への受講経験と躍進行動の関連を分析した結果(図4)、40代ではキャリア・カウンセリングを受講する機会がある人ほど、躍進行動が促されていることが明らかになっています。
一方、いずれのキャリア研修も受講していない人ほど、躍進行動にマイナスの影響が出ていることも分かっており、この時期にキャリアに対する考え方を見つめ直す機会を持つことが、いかに重要であるかが示唆される結果となっています。
それでは、企業におけるキャリア支援の現状はどのようなものなのでしょうか。
最近では、キャリアカウンセラーを常駐させ、社員が自主的にキャリア相談できる仕組みを導入する企業も増えてきたようですが、調査の結果からは必ずしも十分とは言えない状況であることが分かります。
キャリア支援受講経験の状況を示した(図5)によれば、キャリアの棚卸しやキャリア・カウンセリングの受講機会がある人は約1割程度とかなり少数であることが分かります。キャリアに対する意識が大きく変化するミドル・シニア層に対して、企業が提供すべきキャリア支援にはまだ改善の余地があると言えそうです。
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