――現在のheyの社員数は今どれくらいですか?
現在はおよそ80人。ですが、直近で150人ほどに拡大したいと考えています。そのために、heyを設立したタイミングで、佐俣が専任トップとして率いる「EX (Employee Experience)チーム」を作ったんです。
――佐俣さんやEXチームは、どのような施策を企てているのでしょうか?
企てるみたいなことは特にないですね。会社にある傘立てを綺麗にしようみたいな小さい話から、正社員からアルバイトまで、会社メンバー全員の気持ちをモニタリングする制度設計まで、その都度、幅広く話し合ってやってくれています。
つまり普通というか……特に派手な施策はないので結構地味ですよ。
――少し意外でした。
今のheyに必要なのは、象徴的な制度や派手な施策ではなく、日々の改善なんです。
大きな基盤があり、ブランド力のある会社なら、フレキシブルに、全方位型で理想的な環境づくりをすればいいと思うんです。Google、Facebook、最近遊びにいったメルカリも、それはもうすごかったですよ。オシャレなオフィスでリモートワークOK(※編集部注:メルカリはリモートワークを推奨しておりません。訂正・補足致します。8/27 14:34)。オフィス環境だけでなく、プライベートでも便利な有料サービスが無料で利用できたりと。社員からすると、すごく働きやすい環境だと思います。
でも、heyみたいな小さな会社は、別のやり方を考えないといけない。だから、実はさっきお話しした、heyが掲げる「Just for fun.」な組織づくりとは、ある意味僕らの生存戦略でもあるんですよね。
――生存戦略?
僕らはメルカリのような完全無欠な存在にはなれない分、求職者や世の中からの注目を集めるには「放っておけない組織」になる必要があります。
実際、僕らが普段接しているライジング・セラーたちは、まさしく「放っておけない存在」。彼らは特定分野へのこだわりが強すぎて、どこかが抜けていたりする。でも一生懸命に努力しているからこそ、まわりが自然と応援したくなったり、手を貸してあげたくなったりしてしまうんですよね。万が一ミスをした時にも、そういう人には、まわりも寛容だったりします。
僕らも「Just for fun.」なカルチャーをまといながら、「ライジング・セラーを支援すること」に一生懸命に向き合っていきます。その姿が、求職者の方々から見て、ライジング・セラーのように放っておけない、応援したい存在になれたらと。
そのためにも経営の「過程」を社外に対してオープンにして、ライジング・セラーたちのモノづくりのように透明性の高い事業運営に努めているんです。
また、heyで働くメンバー個人には「チャーミングな人材」であってほしいと思っています。そうすることで、放っておけない組織文化を強めてくれたらと。
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