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天才プログラマー・佐藤裕介は限界を感じていた――知られざる過去、そこで得たメルカリ対抗策2社を上場に導くも(3/6 ページ)

» 2018年08月27日 07時30分 公開
[浅田よわ美ITmedia]

佐俣さん、光本さんも「次の一手」を模索していた

 僕自身には作り手としてのこだわりは、当時はまだありませんでした。だけど、自分に何ができるのかを考えた結果、そうした強いこだわりを持ってモノづくりに向き合う人たち=「ライジング・セラー」を支援する仕組みを作りたいと思えたんです。

――それがheyを作る構想になったのですね。

 コイニー社とストアーズ・ドット・ジェーピー社を経営統合し、「こだわりを持ってモノづくりをする作り手」を決済とEC運営で支援するheyを設立しました。

 元々、コイニ―代表の佐俣奈緒子と、ストアーズ・ドット・ジェーピー会長の光本勇介とは長い付き合いで、しかも、僕だけでなく3人それぞれが、事業の次の一手を考えているタイミングでした。

 佐俣は競争が激しく、スピードが求められる決済市場で勝ち抜くため強力なマネジメントチームを求めていました。光本は事業をMBO(マネジメント・バイアウト)し、スタートトゥデイ(現ZOZO)傘下から抜けてしばらく立っていたものの、模索は続いていました。それで、今のチームができることになったんです。

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