「体操女子パワハラ」問題の陰で、スポーツ庁の鈴木長官は何をやっているのか赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2018年09月06日 12時22分 公開
[臼北信行ITmedia]
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このままでは「天下り機関」に成り下がるだけ

 日本版NCAAのプランをスポーツ庁のトップとして、どこまで推し進めているかは分からない。それでも鈴木長官には、スポーツ界に次々と発生し続けている不祥事に対しても同じような形で積極的な改革を進めてもらわなければ困る。

 安パイな発言ばかりでは、まったく頼りない政治家や官僚たちの答弁と何も変わらない。国民からリーダーシップの素質に疑問符が付いたままであれば、スポーツ庁は税金の無駄遣いを繰り返す“天下り機関”に成り下がるだけだ。

 選手時代、背泳ぎで金メダルに輝いた「バサロスタート」で我々を驚かせたように、鈴木長官がスポーツ庁のトップとして国民の度肝を抜くような言動を今後期待する。もっと存在感と威厳を見せてほしい。

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシア)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ、2018年平昌)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


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