確かにGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)と呼ばれるグローバル4強はいずれもサービスを簡素化、合理化をすることで、顧客努力の軽減を実現している。いずれの商品・サービスにも説明書は存在しなくてもすぐに商品に馴染むことができ、いつの間にか自在に操ることができるようになっている。顧客満足度は足し算の時代から引き算の時代へとシフトしているのだ。
サービスのデジタル化とも言うべきこの事象により、サービスはシンプルで合理的な方向性へと変貌を遂げており、あえて減らすことが他社との差を分けるものとなった。産業構造が第三次産業(サービス業)から四次産業(情報産業)に移行していく中で、あらためて情報化社会におけるサービスのあり方を捉え直す必要があるということなのだろう。
情報化社会にともない、顧客は3つの変化を経験してきた。1点目は情報量の洪水に巻き込まれるようになったこと、2点目は自分で何でも調べられるようになったこと、3点目は独自ネットワークを構築するようになったことである。
まず情報量については一般的に知られているように、インターネットによって情報流通量が一気に膨れあがり、人間の消費可能情報量を大きく上回るようになった。情報の洪水に溺れている消費者たちはそもそも自社のサービスにたどり着くことはほとんどない。例えばアップルストアのアプリ数は200万強あるものの、調査会社のニールセンによるとユーザーが月に1回以上利用するアプリは平均30個しかない。
またWebサイトには2秒ルールというのがあり、サイトの読み込み速度が3秒以上掛かると40%のユーザーがサイトから離脱する。つまり顧客による商品・サービスの選定はますます厳しくなっており、99.998%のアプリはそもそも選ばれず、サービス提供まで3秒も待ってくれないのである。
- 6畳弱の狭い物件に、住みたい人が殺到している理由
6畳弱の狭い物件が人気を集めていることをご存じだろうか。物件名は「QUQURI(ククリ)」。運営をしているピリタスの社長に、その理由を聞いたところ……。
- 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
- なぜ「スーツみたいな作業着」をつくって、しかも売れているのか
スーツのような作業着「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」が売れている。製造しているのはアパレルメーカーでもなく、作業着メーカーでもない。水道工事などを行っている会社がつくったわけだが、なぜこのような商品を開発したのか。その狙いを聞いたところ……。
- 「お客様満足度」を高めることばかり、考えてはいけない
顧客満足度を高めることが大切――。このことを信じて疑わない企業も多いだろうが、実は“そこそこ”でいいことが分かってきた。顧客満足度の結果と将来の顧客ロイヤルティーの間に統計的な関係はなくて……。
- お客様への“努力”を減らすには、どうすればいいのか
「お客さんのためにあれもして、これもして……。とにかくおもてなしをすることが大切」と考えている人も多いのでは。そうした振る舞いは、本当に効果的なのか。実は……。
- ガツガツしなくても、売り上げが劇的に伸びるトーク術
営業では「売ろうとしないことが大事」と言われている。周囲にも売ろうとしていないのに優秀な営業マンがいるかもしれないが、なぜ彼ら・彼女らはガツガツしていないのに売れているのか。心理カウンセラーが分析したところ……。
- 日本人が「通勤地獄」から抜け出せない、歴史的な背景
暑くなってきたので「満員電車」が辛くなってきた。「働き方改革を実現しよー」「時差出勤をしよー」と叫ばれているのに、なぜ“通勤地獄”は解消されないのか。その歴史をひも解いてみると、意外な事実が……。
- サラリーマンが5分でできる、簡単な服装チェック術
「大事な商談があるのに、どんな服装にすればいいのかよく分からない」「いつもと同じスーツで」といった人も多いのでは。身だしなみに自信を持てない人はどのようにすればいいのか。スタイルアドバイザーのたかぎ・こういち氏が、たった5分でできるチェック術を紹介する。
- 売れない営業マンが知るべき、2つのフレームワーク
精一杯がんばっているのに営業成果がなかなか上がらない――。ついついこんな言葉を口にしたことがある人も多いのでは。仕事をしていると、なぜこのような不満が出てくるのか。その理由は……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.