インタビュー
» 2018年10月10日 08時00分 公開

退職代行サービス「EXIT」を運営して、どんなことが分かってきたのか水曜インタビュー劇場(言えない公演)(3/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

「会社を辞める=悪」のイメージ

土肥: 「退職代行サービスを立ち上げるんだ」と言ったとき、周囲からはどのような声がありましたか?

新野: 周囲の先輩や友人に話をしたところ、「めちゃめちゃおもしろそうだね」「確かにニーズがありそう」「オレも使いたかった」といった声がありました。一方で、会社で人事などを担当している人からは「いやいや、それって社会人としてどうなのよ」「会社に来て、きちんと言ってもらわなければ困る」といった意見もありました。

 一度でも転職をした経験がある人は「おもしろそうだね」「ニーズがありそう」と言ってくれたのですが、転職経験がない人からは「それって社会人としてどうなのよ」といった声がありました。また、転職した人でも恵まれた環境で働いていた人や辛いことを経験していない人からも「会社に来て、きちんと言うべきだ」といった意見がありました。上司とのコミュニケーションがうまくとれている人たちにとって、「辞める」のひとことはそれほど抵抗がなかったのでしょう。あと、どのような家庭で育ったのかも強く影響していると思うんですよね。

多くの日本人は、まだまだ「会社を辞める=悪」と受け止めている

土肥: 育った環境が影響している? どういう意味でしょうか?

新野: 多くの日本人は「会社を辞める=悪」と受け止めていますよね。私の親もそのような考えをしているので、子どものころから「会社を辞めてはいけない」といった考えを刷り込まれていたのかもしれません。

土肥: だから、会社に「辞める」ことをなかなか言えなかった?

新野: はい。「辞める=悪」は会社だけでなく、学校の部活動も同じではないでしょうか。「途中で辞める=悪」のような感じで受け止められていて、中学生でクラブに入っていなければ「お前、大丈夫か?」と心配される空気が漂っていますよね。「何事も続けることはいいことだ」といった考え方がありますが、本当にそうでしょうか。自分に合わないと感じれば、辞めて違うことをやればいいと思うんですよね。

岡崎: ちなみに、新野は親に会社を辞めていることを伝えていません。現在2社目で働いていることになっています(笑)。

土肥: じゃ、私が代行しますよ。「あなたのお子さんは、実は……」といった感じで(冗談)。

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