お店のミライ
インタビュー
» 2018年11月07日 08時07分 公開

水曜インタビュー劇場(情報公演):岡山のスーパーが、膨大なデータを分析するワケ (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

競合店が進出してきた!

土肥: 2017年11月に、BIツール「Domo」を導入したそうですね(BIツール:企業に蓄積されている大量のデータを分析して、意思決定を助けるためのツール)。客数、売り上げ、客単価などがリアルタイムに分かる。目標金額に対してどのくらい達成しているのか、対前年比でプラスなのかマイナスなのかといった数字も見ることができる。店別、エリア別などでも分析することができるそうですが、具体的にどのように使っているのでしょうか?

中山: 今年の10月。とある店の近隣に、大手流通チェーンが進出してきました。そのタイミングに合わせて、競合の2店舗もリニューアルをしたんですよね。影響はどのくらい出ているのか、エリア別で見て客数はどうなっているのか、年代別に見て売り上げはどうなのか。対前月比で調べたところ、5〜6店舗で10%ほどの影響が出ていることが分かってきました。

土肥: うわっ、それは大変。で、どうしたのですか?

単品販売件数

中山: 以前であれば、そのような数字を知るのに時間がかかっていました。さまざまなデータを集めて、その数字を分析して会議で議論する。ああでもないこうでもないといった感じで対策を考えて、実行に移すのは2カ月後でした。競合対策をよっこらしょと打つわけなのですが、そのときにはもう遅い。かなり深い傷口になっていて、ダメージを受けるケースがありました。

 ただツールを導入することで、速いタイミングで手を打つことができるようになりました。先ほどのケースで言えば、店の北側エリアは「大丈夫」と見込んでいたんですよね。でも出店の影響は強く出ていて、売り上げは大きく減少していました。また以前であれば、なんとなく売り上げが落ちているといった感覚で受け止めていましたが、いまは細かく分析することができるんですよね。

 男女別でどうなのか、年齢別でどうなのか、時間帯でどうなのか。そうした数字を知ったとき、スーパーは何ができるのか。そのエリアに広告を出したり、DMを打ったりすることができる。惣菜に強く影響が出ているようであれば、種類を増やしたり、見せ方を変えたり、料金を変えたりして、傷口が広がる前に止血できるようになりました。

客数増減マップ

土肥: いわゆるPDCA(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Action:改善)を高速で回すことができるようになったわけですよね。

中山: 言葉で表現するとそのようになりますが、スーパーでPDCAを回すのは難しいんです。

土肥: ん? それはなぜ?

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