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» 2018年12月14日 07時39分 公開

なぜ日本のプロ野球選手に、愛煙家が多いのか赤坂8丁目発 スポーツ246(4/5 ページ)

[臼北信行,ITmedia]

「タバコはカッコいい」という妄想

 「実際に高校球界でもタバコは厄介な問題として根強く浮遊し続けており、指導者たちの頭を悩ませている。野球部員の喫煙行為が発覚し、強豪校が大会の出場を辞退するニュースは今も後を絶たない。昔に比べれば禁煙化が奨励されてきているので、未成年喫煙問題も徐々に数は減ってきているが、いまだゼロにならないのは高野連(日本高等学校野球連盟)の怠慢でもあるのではないか。

 何はともあれ、一番の根源にあるのは一部の学校の野球部員たちが『タバコはカッコいい』『タバコはオトナになるためのツール』『つらい練習をしているのだから一服してリラックスするぐらいOKだろう』『“現行犯”でなければ大丈夫』などといった妄想にかられていること。しかも代々の先輩たちの間で指導者や周囲の目を盗んで隠れながら吸うという“悪しき伝統”が受け継がれ、それが横行している現状もある。

 そうやってバレることなく高校を出た後に、プロの世界に入った喫煙選手たちがプカプカとやっている。『20歳を過ぎてから吸い始めました』なんていうセリフは、ちょっと信じられない。少年時代からコンディションに気を配りながら野球を一生懸命に練習してきて、タバコとは無縁の選手が20歳になって突然、健康によくないタバコに手を出すことなんてまず考えにくい」

 やはり日本の野球界にはアマチュア、そしてプロを通じて「タバコの呪縛」が残ってしまっているようだ。

 もちろん、時代の流れとともに嫌煙家もプロ野球界には増えている。しかし、そういう人たちはまだまだ少数派で、密かな抵抗を続けなければいけないのが実状だ。

 実際、パ・リーグの球団で投手コーチを務めた人物は、監督と別のコーチがヘビースモーカーだったことで、投手ミーティングのたびに2人から発せられる猛烈な煙を我慢していた。だが、「このままでは肺がやられる」と危機感を抱き、わずか1年で退団。新たに移った球団の監督及びスタッフが禁煙主義を貫いていたことで、ホッと胸をなでおろしたというケースがあった。

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