インタビュー
» 2019年01月09日 08時00分 公開

えっ、盗まれないの? 無人の古本屋は、なぜ営業を続けられるのか水曜インタビュー劇場(2坪公演)(6/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]
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2号店を出店する予定

土肥: 現在、店にはどのくらいの頻度で足を運んでいるのでしょうか?

中西: 週に2回くらいですね。本を補充したり、並べたりしています。1回15分ほどで終わるので、ストレスを感じることはありません。先ほど申し上げたように、オープン当初は朝と晩に戸締まりをしていました。こうした作業は、家からの移動時間も含めて、1日に1時間ほどだったのですが、それすら面倒に感じて、24時間営業に変えました。このことも継続性の偏差値を上げることにつながったと思うんですよね。

 僕がやっていることは、次のようなことだけ。本を調達するために、店内に箱を置く。でも、当初はいただけるなんてもちろん思っていませんでした。そして、いただいた本にシールを貼る。棚に本を並べる。決済用のカプセルトイを用意する。あとは、家賃と光熱費を支払うだけ。ちなみに、光熱費は月450円ほど。店内にLEDをつけているだけなので、この費用でやっていけるんですよね。

土肥: 2号店を出店する予定はあるのでしょうか?

中西: 出店したいですね。離島や山小屋など、「そこに書店があっても成立しないでしょ」と思われるようなところで、運営すると面白いかもしれません。山小屋であれば、山小屋に送って、誰かに運営してもらう。本が物理的にあることはすごくいいことだと思っているので、無人販売のアイデアは使えるんじゃないかなあと。

土肥: 中西さんは大手IT企業で勤めていますよね。紙の本ではなくて、電子書籍に興味はないのですか?

中西: やりたい人や好きな人がやればいいと思うんです。0や1を100にするのが得意だったり、スケールさせられるようなプラットフォームを作り上げられる優秀な人を羨ましいとずっと思っています。ただ、僕はいくら努力しても、そういう人たちに到達しないと思うので、同じレイヤーで頑張ろうとは思わず、周囲が反対するようなこと、−1を0.1にするようなことが向いているというか、好きなんですよね。これからも自分しかやらなそうな好きなことに取り組んでいきたいです。その方が、多少困難があっても好きだし続けられると思うんです。

(終わり)

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