インタビュー
» 2019年01月09日 08時00分 公開

えっ、盗まれないの? 無人の古本屋は、なぜ営業を続けられるのか水曜インタビュー劇場(2坪公演)(2/6 ページ)

[土肥義則,ITmedia]

無人古本屋を始めたきっかけ

土肥: 書店といえば、棚にたくさんの本が並んでいて、店員さんがいる。会計をするためにレジが置かれているわけですが、この店は違う。店内に誰もいないし、レジもない。レジの代わりにカプセルトイの機械を置いているわけですが、なぜこのような古本屋をオープンしようと思ったのでしょうか?

中西: 僕は本が大好きなんですよね。めちゃめちゃ買い続けていたら、自宅に千冊ほど置くことに。当時、狭いアパートに住んでいたこともあって、妻から「処分してほしい」と言われました。でも、本は大好きなので「捨てるのはもったいないなあ」と感じていたんですよね。書店も好きだったので、漠然と「本屋をやりたいなあ」と考えていました。

 コンサルティングの仕事をしていた時には、「新規性が必要ですよ」「やり方次第ですから」などと言っていました。そんな偉そうなことを言っておきながら、オリジナリティを感じられない書店をつくったら、「言っていることと、やっていることが違うじゃないか」と突っ込まれますよね。ただ、希少性のある本は持っていませんし、広い店舗を持っているわけでもありません。そんな状況のなかで、どうしたらいいのかやりたいことをノートに書き出してみたときに、「決済」に特徴があるお店をつくったらいいのではないかと思いました。

 地方に足を運ぶと、無人の野菜販売所がありますよね。じゃあ、無人で本を売ることができればおもしろいのではないかと。

BOOK ROADのオーナーを務める中西功さん

土肥: オープンする前、そのアイデアは周囲の人に相談しましたか?

中西: 友人、知人、妻に相談したところ、ことごとく大反対されました。「止めておけ。そんなビジネスが成立する以前に、盗まれるだけで無人の販売方法が成立するわけがない」と。あまりにも反対されるので、自分が考えていることはおかしいのかなあと感じたのですが、反対されればされるほど、新規性の部分がとがっているのではないかと考えました。

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