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» 2019年01月18日 07時40分 公開

DMM亀山会長大いに語る――便利さゆえに逃げられぬ「5Gの世界」気鋭の起業家たちが語る「テクノロジーと経営」(後編)(2/6 ページ)

[今野大一,ITmedia]

多様性とは「いろいろな人がいる状態」ではない

高橋: 例えばこの会場にもいろいろな学生の方がいると思いますが、共通しているのは「日本にとっていいことをしたい」「新しいことにチャレンジしたい」という部分なのだと思います。これは会社でも一緒で、単にいろいろな人がバラバラにいるという状態が「多様性がある」ということではなくて、「同じ志を持っているけどいろいろな人がいる」というのが多様性なのだと私は思っています。つまりコアな部分が重要なのです。

 私の会社でいうと、「バイオテクノロジーを使って社会をよくしたい」という人を集めています。福島さんが「社会に出ていくときにどのポジションがいいのかを考えるべきだ」とお話されていたように、例えば私の場合は、「研究者だけど起業家」だとか、「研究者の中では若い、女性」だとか、複数の切り口で見たときに「この人しかいないよね」というポジションにいることを意識しています。「自分の強みはこれです」といってみたとしても、実際にはその強みを持っている人はたくさんいることが多いからです。

 ゲノムの専門家はたくさんいるのですが、私のように「会社を経営していて社会に発信しているゲノムの専門家」はあまりいないこともあって、メディアなどに声を掛けられることも多いのです。そういう考え方は意識しても良いのかなと思います。

phot ジーンクエスト社長の高橋祥子氏

亀山: 「今は起業しやすい」という話はしたけど、俺たちがやっていた20年前に比べるとプラットフォームは取りにくくなっているんだよね。ヤフーや楽天が出てきたころに比べるとね。昔はそういう企業がなかったからホリエモンとかも出てきたし、チャンスもあったけど、プラットフォームというのはある程度の市場ができてしまった。

 起業はしてもいいんだけど、実際には9割方は失敗するよ。1割が生き残ったとしても最近は途中で買収されることが多い。楽天やヤフーが買ったりウチが買ったりすることもあるけどね。

 起業家にはどこか飛んでいる人も多いのよ。朝起きられないとかどこにいるのか分からないとかね。でもそういうやつが意外と当てることもある。ただゼロイチは作れるんだけど、1から10にするとか10から100にするという能力がない場合も多いんだよね。そういう部分は、また別の能力なんだよ。会社を大きくするには、あいさつがしっかりできるというような社会人としての基礎、組織を作る能力、リーダーシップも求められるわけ。

 だから、ゼロイチは「起業家」がやるんだけど、それを支える「経営者」も必要なの。1を10にする力のあるプロデューサー、10を100にする実務家も要るという感じかな。

phot モデレーターを務めたセガサミーホールディングス社長の里見治紀氏

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