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» 2019年01月18日 07時40分 公開

DMM亀山会長大いに語る――便利さゆえに逃げられぬ「5Gの世界」気鋭の起業家たちが語る「テクノロジーと経営」(後編)(5/6 ページ)

[今野大一,ITmedia]

会場からの質問

以下、学生からの質問を――で示しています。

――ずばり、未開拓のIT分野ってありますか? 先週ソフトバンクの通信障害や今年は北海道地震もありました。キャッシュレス社会になると有事にお金が使えなくなるということも起こりますが、どう思われますか?

里見: 未開拓分野は知っていても皆さん教えてくれないかも(笑)。だた一つのキーワードとして「5G社会になるとどうなるのか」というのはあると思います。4Gになって動画サービスも多く立ち上がりました。5Gになるととてつもないスピードになるので、アプリすらダウンロードしなくてもよくなるかもしれないですね。

亀山: 5G社会になるとどうなるのか。いわゆるグーグルグラスみたいなものをかけて自分のプライベートを撮りっぱなしにして、クラウド上にあげっぱなしにするという感じのこともあるかな。自分の過去の記憶も全部その中に入っているというね。「20年前に俺なに見ていたんだろう」と思って検索すると、この会場と俺の顔が出てくるとかね。

 じゃあそんな世界観で、この前のソフトバンクの通信障害のようなことが起きると、全ての記憶を失うことになるよね。今、もし携帯なくしたらさ、誰ともつながれないじゃない。昔、俺は住所も電話番号も覚えていたからね。だから、直接会いに行くか公衆電話で電話をかければ何とかなるんだけど、今はもう無理だよね。つまり記憶のデータベースをどこかにあげちゃうというのは危険性がいっぱいある。記憶やアクセスが奪われると、五感が奪われるくらい社会とつながれなくなるからね。

 でもその状況が怖いと思いながらも、そこからはもう逃れられないんだよね。「いつか地震が起こる」と分かっていても、ビルはどんどん建っているじゃない。だから、どうしても人間というのは「何とかなるだろう」と思っちゃうんだよね。恐怖を感じながらも便利なものに乗り移るしかない。

 だから4Gから5Gになれば、すぐに乗り移っちゃうよね。そこで記憶をクラウドに預けながら、どこかの段階でどこかの国が核かなんかを上空で爆発かなんか起こしてそれでコンピュータも全部止まる。「皆終わりだー」みたいになると、一度は「しまった!」となるんだけど、また時がたてば「やっぱりITだ」と言い出す。

 これバブルと一緒なんだよね。みんなこれを繰り返す。幸せなときは便利な技術を使いながら、ある日突然不幸になって。で、また不幸なことも忘れて、原爆のことも全部忘れて、また改めてそっちの破滅の道に進むという。まあなんだねえ。人生は難しいよねえ(笑)。

phot 活発な質疑応答だった

――「ビジネスの四隅」(前編記事を参照)という話がありましたが、ビジネスにおいてどういう分野が隅になりやすいのかを、今後起業する上で参考にしたいので、お聞きしたいです。

福島: 僕が見ているのは基本的にソフトウェアの領域で、あるソフトウェアをコピーされたときに、そこが守れるかというのはすごく考えます。そのキーワードは「データ」「ネットワーク」「ブランド」の3つです。

 ブランドは作るのが難しいので、データとネットワークで話すと、例えばグーグルと同じ検索エンジンのソースコードを運よく手に入れたとします。それでグーグルが作れるかというと2つの理由で作ることはできません。彼らはものすごいお金を使ってAndroidやSafariのデフォルトの検索エンジンに入れたりして、お金の壁を高く築いているのです。

 2つ目はグーグルの検索エンジンのソフトウェアはコードだけではすでに動かなくなっています。そのグラフ化によるデータがないと、あの検索結果は出なくなっている。そういうのはもう引っくり返せなくなっているんですね。みんなが使いたがって、ソフトウェアがコピーされても動かない。そういう領域を全力で狙っています。

phot

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